日本人 君たちはなぜ、怒らないのか~父・大島渚と50の言葉 映画監督・大島渚が2013年に亡くなって2年の月日が経過した。映画ファンであれば「愛のコリーダ」や「御法度」という映画で有名であったということは百も承知なのだが、そうでない方であれば怒る、時として怒鳴るコメンテーターとして有名であった。そう... 2015.04.21 日本人書評
コミュニケーション 適当な日本語 「適当」の意味合いは2つある。第一章の冒頭にも取り上げられているが、一つは「いいかげんであること」、もう一つは「適切であること」と、2つの意味であるが意味合いが大きく異なる。日本語は絶えず変化しており、使われ方からして一つ目の「いいかげん」... 2015.02.03 コミュニケーション書評
哲学 「忘れる」力 私は忘れっぽい人であるのだが、「忘れる」ということはあながち悪いことではないという。むしろ忘れることを意識することによって新しいものを創り出すことができ、考えることを旅のごとく楽しむことができる。 その「忘れる力」とは何か、その意味と仕組み... 2015.01.23 哲学書評
コミュニケーション 「ぐずぐず」の理由 予め断っておくが、本書は「ぐずぐず」している状況を理解し、対処するような本ではない。鈍くさかったり、ゆっくりしたりしている様子を、オノマトペとして「ぐずぐず」と表現しているのだが、いったい何故なのかと言うことを解き明かしている。もっとも「ぐ... 2014.11.29 コミュニケーション書評
医学 小説を愉しむ脳~神経文学という新たな領域 小説を愉しめる人と、小説を愉しめない人の脳にはいったいどのような違いがあるのか。私は小説を書評している中で疑問に思ったことである。もちろん私の肩書きの一つである書評家があるのだが、同業者の多くは小説の書評を主としている方が多い。もちろん著名... 2014.11.04 医学書評
コミュニケーション 築地魚河岸 ことばの話 読んで味わう「粋」と「意気」 東京・築地には日本中の魚介類が集まり、競りが行われる築地市場がある。市場の規模は、日本はおろか「世界最大」と言っても過言ではない。広さで言ったら他に東京都には太田市場があるのだが、売上や取引金額では築地市場が上である。 日本中から生きの良い... 2014.10.27 コミュニケーション書評
コミュニケーション 正しいか?誤りか?それは問題じゃない―話しことばのフィールドワーク 「ことばは生き物である」ということはよく知られているのだが、実際の所、言葉や使い方の変化を許しがたい、「日本語の乱れ」と言うことで批判するような人も少なくない現状もある。私はと言うと、「ことは生き物である」思想を支持しており、絶えず変化をす... 2014.07.13 コミュニケーション書評
日本人 闘え、生きろ、老いるな!~夫・力道山の教え 最近プロレスラーの本がでている。今一番波に乗っている選手もいれば、昨年引退した選手、さらにはレジェンドと呼ばれるような選手などが続々と出版されており、それぞれ面白味がある。 さて、本書の話に移るのだが、本書は日本におけるプロレスの父と言える... 2014.07.10 日本人書評
戯曲・詩 詩を書くということ 今となっては作詞界の重鎮として名を馳せている谷川俊太郎氏だが彼はどのような人生を歩み、詩の世界と出会い、そして現在まで生きてきたのか。その足跡について2010年に「100年インタビュー」という番組にて放送された対談を行った一冊である。 第一... 2014.06.24 戯曲・詩書評
エッセイ 旅だから出逢えた言葉 「旅」は色々な意味で「広くなれる」。見識もさることながら、人の輪もあり、さらには行動範囲も広くすることができ、そのことで心の余裕も広くすることができる。 しかし「旅」の効果はそれだけでは無い。「語彙」も広くすることができる。ちょっと表現を変... 2014.06.05 エッセイ書評