選書

書評

家庭でたのしむ科学の実験

「理系離れ」と言われて久しいが、そもそも理系の授業が難しいというよりも、「楽しさ」を教えていないのではないか、ということを勘ぐってしまう。中でも科学は「物理」「化学」「生物」とあるのだが、それぞれの楽しさがあるものの、用語や公式を覚えるだけ...
書評

人にフェロモンはあるのだろうか?

「フェロモン」は辞書を引いてみると、 「動物の体内から分泌・放出され、同種の他の個体の行動や生理状態に影響を与える物質の総称」(「広辞苑 第六版」より) とある。動物でもフェロモンによる求愛行動を起こしたり、あるいは仲間を呼び寄せたりするこ...
書評

ダンディズムの系譜―男が憧れた男たち

「ダンディズム」という言葉をたまに聞く。何なのか辞書で調べてみると、 「粋や洗練を好み、それを態度や洋服により誇示してみせる性向。一九世紀前半、イギリスの上流階級の青年たちに流行した伊達(だて)気質に始まる」(「大辞林 第三版」より) とあ...
スポンサーリンク
書評

会社を支配するのは誰か―日本の企業統治

「企業統治」はカタカナに直すと「コーポレートガバナンス」という。それは何なのかというと、 「会社の不正行為を防止、あるいは適正な事業活動の維持・確保を実現すること。具体的には取締役など業務執行機関に対するチェック-システムとの関連で問題とさ...
日本人

マキノ雅弘―映画という祭り

コアな日本映画ファンであれば「マキノ雅弘」という名をご存じだろう。「マキノ雅弘」は「日本映画の父」であるマキノ省三(牧野省三)の息子であり、戦前から戦後にかけて261本もの映画作品を監督してきた(しかし応援監督や共同監督もあるため実際の数は...
コミュニケーション

日本語にとってカタカナとは何か

日本語には様々な種類が存在する。ひらがな・カタカナ・漢字とあるので、その組み合わせによって、日本語には繊細な表現をすることができる。その中でもカタカナはいったいどのような存在なのだろうか。本書はドラマなど最新のエピソードを交えて定義づけてい...
哲学

現象学という思考~<自明なもの>の知へ

「現象学」と言う学問は、普段生活している方々だとあまり知らないため、まずはどのような学問なのか説明する必要がある。現象学とは、 「古くは本体と区別された現象の学という意味に用いられた語。今日行われているのはヘーゲルとフッサールの用法」(「広...
コミュニケーション

誤解学

人間には人間ならではの感情や考え方、行動が存在する。その一つとして「誤解」というのがある。これは価値観はもちろんのと、考え方の違いによる、コミュニケーションの誤りの一つとして挙げられるのだが、はたして、「誤解」のメカニズムとはどのようなもの...
日本史

流行歌の誕生―「カチューシャの唄」とその時代

本書のサブタイトルにある「カチューシャの唄」は1914年(大正3年)に発売され、大ヒットした。そのこともあり、歌詞の中にある「カチューシャかわいや わかれのつらさ」が流行語にもなった。昨年、その発売からちょうど100年を迎えたと言うことから...
コミュニケーション

「ぐずぐず」の理由

予め断っておくが、本書は「ぐずぐず」している状況を理解し、対処するような本ではない。鈍くさかったり、ゆっくりしたりしている様子を、オノマトペとして「ぐずぐず」と表現しているのだが、いったい何故なのかと言うことを解き明かしている。もっとも「ぐ...
スポンサーリンク