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ベトナム戦争

わたしの心のレンズ 現場の記憶を紡ぐ

今となっては「写真」は色々な所・もので撮ることができる。専用のカメラはもちろんのこと、スマートフォンなどでも行える。しかもその写真は個人で楽しむばかりで無く、InstagramなどのSNSサイトで、友人や不特定多数の人びとと共有することができる。 写真はそういった表現に使われるのだが、他にも様々な出来事を表す、あるいは現場における悲しさ、怒りなどもまた写真として表れることもある。本書は写真家として […]

「ナパーム弾の少女」五〇年の物語

ベトナム戦争は冷戦の象徴の一つとして挙げられており、広義では1955年から1975年までの20年間を表しているが、本書でも扱っているとおり、アメリカ軍の介入から終戦までの間が象徴的な所として「狭義」でもって取り上げられている。 また本書の表紙にて取り上げている写真は、この戦争を象徴付けるものの一つとして挙げられており、「戦争の恐怖」と名付けられている。この写真は1972年にピューリッツァー賞を受賞 […]

ジョン・ロールズ-社会正義の探究者

今でこそ、政治哲学の議論は盛んに行われているのだが、アメリカでは第二次世界大戦直後は盛り上がりに欠けていた。イギリスの哲学者であるアイザイア・バーリンでさえ論文で吐露するほど停滞した政治哲学の世界に大きな風穴を開けたのが、本書で紹介するジョン・ロールズである。 元々アメリカ陸軍の兵士として第二次世界大戦の戦地を渡り歩いたのだが、なぜ彼は兵隊を辞めて政治哲学に風穴を開けたのか、ロールズの生涯と共に追 […]

東京オリンピック――1960年代

今から51年もの前に東京で初めてオリンピックが行われた。それ以前にも1940年にオリンピックが行われる予定だったのだが、第二次世界大戦による戦乱による影響からか開催の権利を返上し、実現できなかった。そのため初開催が1964年になったのである。このオリンピックは高度経済成長の象徴の一つとして扱われ、「オリンピック景気」と呼ばれる好景気をもたらした直接的な要因として挙げられる。 この東京オリンピックの […]

アメリカ黒人の歴史 – 奴隷貿易からオバマ大統領まで

アメリカでは白色・黄色・黒色も含め、様々な人物が存在している。その理由は明白でイギリスなど各国からの移民を受け入れているからである。 その中でも黒人にあたる人種は戦後間もないときまで社会の底辺におり、差別され続けてきた。アメリカ黒人はまさに「不遇」の歴史から世界的に認知される革命を起こすようになり、そして平等を手にした。 本書はアメリカ黒人の歴史を政治、社会、スポーツなど様々な角度から分析するとと […]

サイゴン ハートブレーク・ホテル~日本人記者たちのベトナム戦争

「冷戦」の象徴としてあげられるものとして「朝鮮戦争」のほかに「ベトナム戦争」が挙げられる。その「目と南無戦争」を巡って、日本では「ベ平連(ベトナムに平和を!市民連合)」などがつくられ、デモ活動が起こった。アメリカでも同様にデモ運動が行われたという。 そのベトナム戦争は泥沼化し、混迷を極めたが、そこに赴き、実体を伝え続けたジャーナリストやカメラマンたちがいた。本書はその方々の群像を追っている。 第一 […]