加害者家族バッシング―世間学から考える
海外では人種・身分の差別が根強く残っている所がある。中にはニュースにもなり、差別によって凄惨な事件の引き金になることも少なくない。日本では差別はないのかというと、実際にはそうではない。センセーショナルな事件において、地域や家族を排斥するような動きを見せており、「差別」をしている風潮もある。とある事件にて加害者がいる場合、その加害者ばかりでなく、家族にまでバッシングを行う、さらには差別するといった風 […]
海外では人種・身分の差別が根強く残っている所がある。中にはニュースにもなり、差別によって凄惨な事件の引き金になることも少なくない。日本では差別はないのかというと、実際にはそうではない。センセーショナルな事件において、地域や家族を排斥するような動きを見せており、「差別」をしている風潮もある。とある事件にて加害者がいる場合、その加害者ばかりでなく、家族にまでバッシングを行う、さらには差別するといった風 […]
「社会学」と言うととっつきにくいように見えて、私たちの生活に密接することが多々ある学問である。もっとも「社会現象」といった家族やコミュニティ、さらには時事的な要素に至るまで社会学的に読み解くことができるためである。もっとも「世間」や「空気」を考察することもまた「社会学」の要素として挙げられる。 本書はその「社会学」とはいったい何なのか、その定義や学術的な研究も含めて読み解いた一冊である。 第一章「 […]
本書は著者自身が朝日新聞・京都新聞・日経ビジネスオンラインをはじめとした数多くのメディアにて掲載したエッセイを1冊にまとめたものである。展覧会のことから、オリンピック、旅や日常で移動する電車などが綴られている。 著者は芥川賞作家であることから作家にまつわるエピソードも充実している。主にどのような環境で小説を描いているのか、その描いている中で何が必要なのか、必要なものを購入するためにどこの店(具体的 […]
最近ではインターネットのSNSなどを利用してバーチャルでの「つながり」を重ね、そしてもとめる傾向にある。私もTwitterやFacebookをはじめ、最近ではLinkdinを使い始めた。ビジネスもさることながらプライベートでも「つながり」を求めてしまう。 しかしその「つながり」に依存しすぎる傾向にあることもいえる。あくまで「SNS」をはじめとした「インターネット」は「ツール」であるはずだが、それが […]
この頃「世間」というものが猛威をふるっている。しかしそれは人々の実感なしに猛威をふるっているだけに非常に厄介な存在である。その最たるものが「KY」をはじめとした「空気」による支配である。それについて本書では2004年の「イラク人質事件」についてのバッシングについて例を挙げている。 これについては私自身も「自己責任論」について大きな違和感があった。確かに戦々恐々としている場であるので危険であるが、そ […]