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朝日選書

ごみ収集とまちづくり 清掃の現場から考える地方自治

ほぼ毎日のようにくるゴミ収集の日。そして市区町村の収集作業と言ったものは日常の風景としてある。また特に会社勤めの方であれば、ここ最近ではテレワーク・在宅勤務で会社に行くことは少なくなってはきているものの、会社に来ると清掃員が、会社の中を清掃するといった光景を目にして、清掃員に挨拶を行うこともあることだろう。 本書はこのごみ収集と地方自治についてであるが、よく知られているのだがごみ収集は主に市区町村 […]

国民義勇戦闘隊と学徒隊 隠蔽された「一億総特攻」の記録

大東亜戦争が終結して76年を迎える。この大東亜戦争の歴史は様々な思いが交錯し、なおかつ召集された人たちはもちろんのこと、普段から住み慣れたところから戦禍となり、疎開せざるを得なくなるといったこともあった。 そして本書は終戦間際に総力戦の象徴の一つとして「国民義勇隊」、後に「国民義勇戦闘隊」となったのだが、その変遷について取り上げている。 第一章「「本土決戦」と国民義勇隊の創設」 敗色濃厚の状態の中 […]

発達障害とはなにか―誤解をとく

発達障害は今となって認知されているものの、未だに誤解は残っている。また発達障害は病気と思われがちであるのだが、「障害」というのは名ばかりであり、実は一種の傾向にあり、その傾向を活かして仕事に活かしている事例も存在する。 とはいえ発達障害にまつわる誤解は残っており、一つ一つ誤解を解くにも限界がある(最も厄介なのかその誤解が一人歩きしてしまい、認識を醸成されていることにある)。その誤解を解くと共に、発 […]

日本の女性議員―どうすれば増えるのか

女性の社会進出は今も進んでいる。もちろん国会や都道府県・市町村の議会議員も女性議員が次々と誕生し、女性の首長・国務大臣も誕生してきている。しかしそれでも日本は他の先進国と比べても遅い方であるという。そのような状況の中で女性議員を増やすにはどうしたら良いのか、その歴史ともに取り上げている。 第1章「女性が議員になるということ」 日本の女性議員は全体の10%ほどであるという。これでもだんだんと増えてき […]

絵はがき100年 近代日本のビジュアル・メディア

今年の4月1日より消費税が5%から8%に増税され、16年ぶりの消費税増税となる。それと同時に郵便料金も20年ぶりに値上げするなど、値上げラッシュが枚挙に暇が無い。ハガキや切手などが値上がりするのは個人的にも、仕事の関係上嫌な気分になってしまうのだが、景気を上昇させるため、あるいは福祉を充実するためには多少の犠牲も致し方がない部分もある。 さて、本書の話に移るのだが、ハガキの料金が値上げしたことと何 […]

国定忠治を男にした女侠 菊池徳の一生

国定忠治といえばもうすでに講談や劇で非常に有名な人物として挙げられるようになったが、実際の国定忠治は博徒(賭博を行うものとされているが、無法者、アウトローを呼ぶ場合にも使われる)であり、対立する博徒を次々と殺害、挙句の果てには関所を破った。そのことを咎められ磔にされ壮絶な最期と遂げたという人物である。 しかしこの国定忠治をヒーローとしてよみがえらせた人物がいる。それが本書で紹介される菊池徳である。 […]

公共空間としてのコンビニ 進化するシステム24時間365日

今やもう当たり前のものとなったコンビニエンスストア(以下、コンビニ)。1974年に東京の江東区にセブンイレブンの1号店が誕生した。それ以前には1971年にココストアとセイコーマートの1号店ができた。コンビニは1971年に誕生したが実質知られるようになったのは74年といっても差支えないが、解釈はココストア・セイコーマート、ファミリーマート(1973年)、セブンイレブンとがあるためどれが本当なのかとい […]

競争しても学力行き止まり

昨年の4月に43年ぶりに「全国学力テスト」が再開された。学力の競争原理を身に付けさせるという目的で行っている。私はそれについては複雑な立場である。競争原理は必要不可欠であるが、それによって落ちこぼれをどうすればいいのか、そして学力格差で下に追いやられた学校はどのような立場はどうなるのかという心配もある。ちなみにこのような教育方法はイギリス型教育モデルであるという。 本書はいま日本が行っているイギリ […]

テレビ政治―国会報道からTVタックルまで

今日の政治は「ワイドショー政治」と言われている。本書を読んでもそう言っているし実際国会をTVで見ている私もそう思えてならない。ではテレビ政治はいかに始まりいかに効果があったのだろうかという検証をしているのが本書である。 テレビに関してはねつ造というのが出てきたとはいえ新聞みたいに文脈を変えることもできない。失言で揚げ足を取るとはいえ、まだありのままのことを映しだしているほうである。そういう理由もあ […]