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父親

東京のぼる坂くだる坂

コロナ禍でしばらく東京に行かないことが続いている。そのため東京は今どうなっているのかどうかもわからないこと・場所も多い。もしコロナが終息して行き来がしやすくなれば、少しばかり東京に行ってみようかなとは思っている。 その東京の体験の中でけっこう思い出に残っている場所が「坂」が多い所と、坂によっては山登りと感じてしまうほどの激坂もある。 本書は引っ越し好きの父が、転々とした場所を探す旅を描いている。し […]

波に乗る

入社してわずか1ヶ月で会社を辞めた後に届いた訃報。それは父親の死であった。しかしその死をきっかけに父はどのような人生を送っていったのか、何も知らなかった主人公は父が生活をしていたある丘の上の海の街に行くこととなった。 その海の街は当然の如く海の波が毎日のようにあり、なおかつ音も聞こえる。波の音と共に父がどのような人生を送っていったのか、それを探す旅が始まった。 その度を続け、街の人、それも生前父親 […]

父親が子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない。

父親は偉大な存在である。しかし人によってはそう思わない人もいるのだが、大概の人は父親の背中を見て育ち、その背中でもって将来を考えたり、父親になろうと思ったりするようになる。もっとも父親もまた子どもをいかにして育てていくのか、毎日のように模索をする。その中で父親と子どもは成長してくのだが、その様な時間は実のところ長くはないのだという。なぜ長くないのか、そして父親の役割とは一体何か、それらのことを取り […]

父という病

子供は男性と女性の交わり無くしては生まれない。しかし育てるとなると父・母双方がいても極論を言ってしまえばいなくても育つ。そのため「父」「母」の存在意義は何なのだろうか。そもそも「父親」は必要なのかという議題から子供の精神の観点から論じている。 もっとも本書は「母という病」の続編で、本書と前述の本とで「親」の存在意義を問い質している。もちろん父・母両方が存在する理由は生物学的、と言うよりも遺伝子学的 […]

お父さんから愛するキミに贈る本

株式会社オトバンク 上田様より献本御礼。 もしも自分に子供ができたならあなたはどのような言葉を贈るのだろうか。自分であれば、自分の人生と挑戦することの尊さにまつわる言葉を贈るのかもしれない、というより咄嗟にそれを言えるほど自分自身もまとまっていないのが現状である。 ともあれ本書は父である著者が愛する息子に宛てたエッセイであるが、本当の意味で「ありのまま」を描いているだけに説得力ははかり知れないほど […]

娘に語るお父さんの歴史

私自身はいないのだが、もしもあなたが子どもを持っているとするならば、「お父さんは子どもの頃はどうだった?」と言うような人生における質問を受けることもあるのかもしれない。本書はあくまで架空の父娘を取り上げているが、それがもし娘だったとしても、息子だったとしても、もしも自分がどのような人生を歩んだのか、もし子どもだった場合は父親の人生はどうだったのかの足跡を見ることができる。 第一章「子どもたちはテレ […]

男はつらいらしい

最近、女性の地位向上が叫ばれているが、果たして地位は弱いのかとふと考えてしまう。1985年に「男女雇用機会均等法」が施行される以前は女性が働ける職場は限られていた。しかし働く男性の妻として家庭を支える強さと、夫に対してこれほどまで威張れる存在はほかにいるだろうかと思ってしまう。さらに遡っても、内助の功で有名になった人もいれば、女性が活躍した時もあった。前者では前田利家の妻であるまつ、山内一豊の妻で […]

円楽、親父を叱る―自信を取り戻す父親のゲンコツ教育

昨年10月に亡くなられた五代目三遊亭円楽師匠。円楽師匠の最新作と言えば「円楽 芸談 しゃれ噺」があり、昨年書評いたしました。 今回紹介するのは今から34年も前に教育について円楽師匠自らが主張した一冊です。amazonでもあまり手に入らない作品ですが、よく行く図書館でたまたま見かけたので手に取りました。 円楽師匠の思想は、どちらかというと保守であり、「笑点」の番組内でも憲法改正やサマータイム制の導入 […]