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田舎

トカイナカに生きる

少しの本にて、首都圏から会社や人が地方に流出しているということを書いた。もっとも先日には政府が首都圏から地方移住を2027年度までの目標を掲げたというニュースがあった。実現ができるかどうかは不透明だが、首都圏から地方へという動きは加速している。 その一方で、「トカイナカ」と呼ばれる地域に移住し、働くという動きもある。「都会」と「田舎」を合わせているのだが、都心から電車などで少し移動した郊外の地域を […]

恭一郎と七人の叔母

母子が実家に住んでいるが、その母は8人姉妹で、主人公である子供には7人の「叔母」がいることになる。しかもその叔母たちの中には夫や子もおり、同じ実家で暮らしており、さらには子供から見て祖父母・大叔父・大叔母、曾祖父とみるからに大家族であり、なおかつ何人暮らしかとさえ思ってしまう。 人数的な意味で騒々しい家族の悲喜こもごもを描いたのが本書である。ハートフルなストーリーでもなく、家族のいざこざでもなく、 […]

エミリの小さな包丁

仕事・恋愛・お金と全て失った女性が、母方の祖父母夫婦に手を差し伸べてくれて、田舎に引っ越すことになった。女性は傷心もあれば、田舎の環境になじめず、戸惑いもあったのだが、祖父母夫婦がつくる料理に触れ、自らも料理をつくることによって癒やされるという物語である。 しかし田舎の環境、そして祖父母夫婦がつくる料理には、その環境でしか味わえない味と愛情がぎっしりと詰まっているようでならなかった。また料理には身 […]

経済特区自由村

「経済特区」というと都市部のイメージが先行してしまうのだが、本書はむしろ農業や畜産を中心とした、言わば「田舎」と呼ばれる所で集団生活の中で、自給自足やエコロジーやエコノミーについて問うている。最近はエコ生活に関する本を呼んでいるせいかすんなりと入ってこれるのだが、時折外食業界の話にも言及している。 この外食業界が重要な役割を担っている。というのは外食業界でも契約農家や、自社持ちで農場や牧場などを持 […]

ミラコロ

皆さんの故郷はどこか? 私は北海道の旭川という所である。「都会」と言えば「都会」。「田舎」と言えば「田舎」。「都会」と「田舎」を足して割る2をしたらしっくりと来るかもしれない。 私事はさておき、本書は故郷から最後の映画上映会のチケットが届いた所から始まる。送り元は高校の同級生だった。故郷へ向かう途中から自らの奥底に眠っていた、故郷の思い出を次々と思い出す。悲しくもあり、懐かしくもある。 本書を読ん […]

田舎の日曜日――ツリーハウスという夢

本書は浅間山の山麓で25年以上も山小屋で生活を続けている方の自伝+詩集である。 浅間山は長野県と群馬県のちょうど県境に位置する山で一昨年にも噴火が起こっている活火山として知られている。そのため火口付近には近づくこともできず、登山も他の山以上に危険を伴われる。 とはいえ浅間山には避暑地や浅間園、白糸の滝などスポットも数多くある。 著者は詩人であるため、各章に詩がちりばめられている。それも楽しめるのだ […]

遠藤ケイの田舎暮らしは愉快だ!

最近ではあまり出てこなくなったが「田舎暮らし」の良さやスローライフにまつわる情報番組がある。有名どころで言えば「ザ!鉄腕!DASH!!」の「DASH村」であろう。都会の喧騒のなかで疲れた体を癒しながら、自然と戯れ、本来の春夏秋冬を肌身で感じ、愉しむことができることが田舎暮らしの利点である。ちょっと前に書いた「シンプル族」についても田舎暮らしの雰囲気を作り出すことからちょっと似ているような気がする。 […]