今日からできる 上手な話し方

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「コミュニケーション力」を鍛える本というのはどこの書店に行ってもあり、しかもその種類は山ほどある。「コミュニケーション」と言っても話し方や聞き方、訊き方などが一括りとなっているためどのように鍛えればいいのか分からない人も多いことだろう。本書は「話し方」について書かれている一冊だが、私の中では「「話し方」本の白眉」と言える一冊である。著者自身が吃音症で人前で話すのが苦手だった時代が長く続き、17年という長い年月をかけて築き上げてきた力である。それを余すところなく書かれているのでコミュニケーションが苦手な人から、新入社員に至るまでお勧めの一冊と言える。

第1章「「話し上手」でなくてもいい」
まず本書は「話し上手」になるためではなく、「伝え上手」になるための一冊である。「話す」というのは言葉をごたく並べが上手であること、言葉を巧みに操り気持ちがなくても上手に話せることをいう。それに対して「伝える」は言葉を使って「気持ち」を相手に渡すことで、それが人を動かし、信用をつけ、収入に直結するのだという。

第2章「最高の第一印象を与えるには」
ここでは挨拶と自己紹介についてだが、自己紹介の所に重きを置いている。自己紹介をするにもTPOとユーモアで人を引き付けさせる。自分の名前を強調したリ、「3つのあい」で伝える力をつくるという。つかみという所でどのように印象を与えるかというのが肝心である。

第3章「「話し上手」になるためには、まず「聞き上手」」
人の話を聞くというのは当たり前なことであるのだが、これがなかなか意識する人が少ないというのが現状である。本章は「聞き上手」とあるが質問と聞き方から「聴き上手」と「訊き上手」とに分けることができる。「聞き上手」の中で特に印象的だったのがこの文章である。

「知っていることでも、人に聞けばもっと他の面を知ることができるでしょう?」(p.97より)

知ったかぶりにならず、知っていることでもあえてその話を聞くべきである。私自身欠けていた所である。

第4章「「結論5秒! 1発言1分」で早く正確に伝える」
発言は短すぎても自分の意見をあまり伝えることができず、長すぎるとかえって聞く方も疲れるか飽きられてしまう。プレゼンテーションにしても、説明にしても簡潔に、そして人を動かすために物語や数字を交えるとぐっと「伝わる」という。

第5章「「沈黙2秒」で人を動かす」
ここでは交渉やセールストークにまつわる「伝え方」についてである。著者が参考にしているのが討論番組であることに驚いたものの、確かにコメンテーターのまとめ方はすごいと思う。私もあまりTVは見ない人である。東京に住む前は討論番組はよく見ていた。丁々発止の中でどのようにして自分の意見を言うのか、そして対論とのやり取りの仕方、主張と言ったものの宝庫だったというのを覚えている。ほかにも間の置き方、感謝の気持ちなどが書かれている。

第6章「1人に伝われば、1000人に伝わる」
吃音症であった著者が年間100回以上の講演をこなしている。その講演の中で経験した話し方すべてがここに詰まっている。

第7章「「伝え上手」になれば、人生が好転しだす」
第1章でのべた「気持ちのキャッチボール」をより詳しくしたものが本章で書かれている。「話す」ではない「伝える」話し方。相手の気持ちになってどのように話していくのかということと、相手自身を思う会話をすること、そしてコミュニケーションは他の例外もなく「失敗を恐れずひたすら数をこなす」ことが「伝え上手」になる大きな一歩であるという。

セールストークや社会の場ではコミュニケーションというのは避けて通れない。それはどの業界にいても同じことである。しかもコミュニケーション力というのは正しい方法というのはなく、一生をかけて磨かなければならない「永遠の課題」である。

本書はコミュニケーションの根幹である「伝える」ことの重要性を説いた一冊であるところ、著者自身が昔、吃音症により話すことが大の苦手なところから克服したところを考えると最初に言ったように「「話し方」本の白眉」と言える一冊である。新入社員はもちろんのこと、今までコミュニケーションが苦手だった人は必読の一冊である。

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本来であれば書評だけで終わるべきなのだが、本書のストーリーはこれだけでは終わらない。
本書をもとに「ありがとうの気持ちを伝えたい」思いを届けに今年は2月に第1回が行われました。私も参加いたしました
そしてそのプロジェクトの第2回が開催されます。内容は以下の通りです。

開催日:2009年5月24日(日曜日)
会 場:品川区大井町 きゅりあん小ホール
開 場:13:20~17:20(開場13:00)
参加定員:280名  チケット2000円
主催:有限会社ドクターユキオフィス 臼井由妃
後援:NPO法人読書普及協会  臼井由妃会
司会:新間竹彦氏
特別ゲスト講演
岩崎剛史氏 清水克衛氏 吉田浩氏
スペシャルプレゼント 音楽で思いを伝えよう~
Yanagiman & Missing Link

イベント詳細とお申し込み方法は、こちらからご覧ください。
「Books for CHILDREN 本の軌跡」

私も参加いたします!

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