小説

書評

一瞬を生きる君を、僕は永遠に忘れない。

人生は「一瞬」と定義する人もいる。かくいう私も、人によるが数十年の時の中で、気がつけば「あっという間」と言うようなものであり、いつしか老いて、死んでいくと言うことを考えると「人生」は「一瞬」であることは合っていると思う。 もしも明日、もしく...
書評

僕は僕の書いた小説を知らない

人によっては趣味として小説を描いたり、ブログを書いたりする方もいる。しかし書いたことは全て覚えているかというと決してそうではない。かくいう私も、当ブログにて記事だけでも5700記事、そのうち書評は5000記事近くにまで上っている。 もう15...
時代

鬼同心と不滅の剣 牙貸し

江戸時代における身分の一つに同心がある。現代で言う所の警察官であるが、その中でも町の奉行所の中で見回りや軽い犯罪の取り締まりを行う役割を担っている。最近でも見かけることがあるのだが、地元の警官がパトカーや自転車、あるいは白バイ、徒歩でパトロ...
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ミステリー

護られなかった者たちへ

日本国憲法には第25条に「生存権」が定められている。条文を見てみると、 第1項:すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。 第2項:国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなけれ...
SF

眼球達磨式

本書の著者は本作でデビューし、第58回文藝賞受賞を果たしたが、同年10月に事故で逝去した。そのためデビュー作であると同時に唯一世に出た作品となった。また本書の上梓自体も昨年11月を予定していたのが今年の3月に延期となるなど、違う方向で話題と...
書評

どうしてわたしはあの子じゃないの

他人との比較は、複数人のいる組織はもちろんのこと、友人や仲間の間でも起こりうる。その「比較」を行っていく中で、優越感や嫉妬、さらには後悔などの感情が入り交じることも往々にしてある。そのためか本書のタイトルにある感情が芽生えてしまうこともある...
書評

運転者 未来を変える過去からの使者

「何で私ばかり」と言うことは誰にでもあることだろう。かくいう私もそういったことを口にしたことは何度もある。それを口にしたときに自分自身にある罪悪感や空しさに襲われることもあった。 誰しもある「私ばかり」といった感情。それは必死に努力したにも...
ミステリー

悪い女 暴走弁護士

ある事件を起こして、通報する。その後に自首して逮捕されるといったニュースを見ることが時々ある。本書はそういった事件を描いているのだが、深層はかなり深い。 よくある保険金殺人を描いているように見えて、夫や家族に対する愛憎もあれば、事件を起こし...
時代

食いしんぼう同心 謎を食らわば皿まで

幕府における下級役人を総称して「同心(どうしん)」と呼んでいる。本書は奉行所で随一の切れ者と称される同心と、食に目がない、ある種水戸黄門に出てくるうっかり八兵衛のような同心見習いの2人が事件を解決するという一冊である。 方や同心は切れ者であ...
書評

代表取締役アイドル

本書はとあるアイドルが握手会で起こった事件に巻き込まれ、アイドル活動ができなくなった。途方に暮れたアイドルはある人から目を掛けられ、オファーとなった。それが何と大企業の社外取締役というポジション。 アイドルからいきなり役員になったのだが、「...
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