人間

SF

君の心を読ませて

よく近未来の作品の中にはAIやロボットが出てくる。本書もロボットではあるのだが、「人の心が読めるロボット」と特殊な感じがある。人の心が読めるだけで、ロボットであるが故に、感情がない。それだけ本書の帯と、本書の表紙にあるロボットの帯を見ると何...
書評

今夜

「夜」が好きな人も、嫌いな人もいるかもしれない。しかし夜となると、太陽の明るさは消え、街灯などの明かりがわずかに照るだけで、暗くなる。物理的に暗くなるだけでなく、心的な「暗さ」を引き出してしまう人も中にはいる。 その「夜」において、自らに潜...
エッセイ

センス・オブ・シェイム 恥の感覚

アメリカの人類学者であるルース・ベネディクトが上梓された本の中に「菊と刀」という本がある。これは1946年、ちょうど大東亜戦争が終わって1年後に上梓されたもので、日本の文化についてを説明した一冊である。その中に日本には「恥の文化」と定義され...
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コミュニケーション

あいまいな会話はなぜ成立するのか

会話をして行く中で、「あいまい」な表現で伝えられることが度々ある。もっとも当ブログでも紹介していく中では、具体的に述べるところもあれば、相手に対して「実際に本を見てみたい」と思わせるようにわざと「あいまい」にして紹介している所もある。 それ...
哲学

尊厳―その歴史と意味

本書のタイトルにある「尊厳」は辞書で調べてみると、 とうとくおごそかで、おかしがたいこと「広辞苑 第七版」より とある。優しく紐解こうと思ったのだが、実を言うと哲学上最も難しい事柄の一つであり、なおかつ人間として生きて行くに当たっての重要な...
書評

ホモ ピクトル ムジカーリス―アートの進化史

人体のことについて、もしくはアートについて、多くの学問から考察を行うと行った本は少なからずある。現在もアニメにて放送されているマンガ「進撃の巨人」を解剖学の観点から紐解いたものもあれば、アニメや特撮で出てくる怪獣を生物学の観点から考察を行っ...
外国人

マックス・ヴェーバー――主体的人間の悲喜劇

昨日取り上げた評伝は生涯をもとにした合理性や官僚制が中心となったのだが、本日取り上げる本書は評伝の中でもサブタイトルにある「主体的人間」といった所が中心となる。またもう一つの要素としては「闘争」と言ったものが挙げられる。「主体的人間」と「闘...
哲学

わたしが障害者じゃなくなる日 ~難病で動けなくてもふつうに生きられる世の中のつくりかた

「障害者」と言っても「身体」「知的」「精神」などの種類があり、その中でもどの部分に障害があるのか、そしてその度合いといったものもある。五体満足に動かすことができないこともあるなど、何かしらかのハンディがある、そのことを「障害者」と言える。 ...
書評

ヒトは120歳まで生きられるのか 生命科学の最前線

世界的な長寿を見てみると、120歳以上生きた人物はいる。現在も疑義は絶えないものの、フランスのジャンヌ・カルマンが122歳まで生きたのが唯一である(かつては泉重千代が120歳まで生きたとあるが、信ぴょう性の疑義により取り消され、105歳に改...
技術

AIとBIはいかに人間を変えるのか

AIは既に私たちの生活の中に浸透していると言っても過言ではない。またAIについては日々刻々と技術革新が進んでおり、より便利になるものとも言われている。 本書の話に変わるのだが、この組み合わせはまさに「異色」というほかない。そもそも「AI」は...
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