血液型での性格診断、信じる? 信じない?

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巷でよくある「血液型占い」。昨年・一昨年には「○型自分の説明書」といった本がベストセラーとなりました。

良くいわれる血液型別の性格傾向として、

A型は几帳面

B型はだらしない

O型はおおらか

AB型は変わりもの

とあります。これについて異論のある人、賛同する人はいるかもしれませんが…、

では、「血液型占い」はいつ頃からできたのでしょうか。歴史を紐解いてみると1910年にドイツ人の科学者エミール・フライヘル・フォン・デュンゲルンとルードビッヒ・ヒルシュフェルドが第四の血液型(AB型)を発見したのと同時に血液型による傾向について諸論を述べたことから始まりました。

しかしこの諸論は科学的な根拠が無いことから却下されましたが、日本でこの議論が本格的に論じられるようになりました。

1929年東京女子高等師範学校(現:お茶の水女子大学)の古川竹二が「血液型による気質の研究」の論文を発表し、注目が集まりました。

軍もその論文の影響を受け、血液型に分類して部隊の編成を検討しましたが、わずか2年でその計画を中止しました。

他にも影響はありましたが、後にこの学説は学会で否定され、「血液型」と「性格」の因果関係には科学的根拠はないと結論付けられました。

ところが戦後になって、その古川学説に大きく影響を受けた(正確には古川学説を学んだ姉から影響を受けた)能見正比古が「血液型でわかる相性」を出版。「血液型ブーム」が起こりました。1971年のことです。

以来約40年にわたり、この血液型と占い、性格といった科学的根拠はないが、ある種の「楽しみ(?)」として罷り通ったものとしてTVや本で言われ続けてきています。

科学的根拠もなく、当然因果関係がほとんどないと言われていますが(まったくないとは言えない)、「疑似科学」の部類に入る。しかしその「疑似科学」に親近感が沸くものであるとして、今日でも言われ続けています。

ちなみに私は血液型占いは信じません。血液型占いを見たら「楽しむ」だけであとは流す人なので。