101歳のアスリート

日本は「高齢化社会」と言われて久しく、平均寿命も戦後間もない頃とは比べものにならないほどの長寿国となった。しかも「ただ長寿が多くなった」だけではなく、「パワフルなご年配の方が増えた」ということもある。

本書は御年101歳ながらやり投げと円盤投げのマスターズ世界記録を保持しているアスリートの自伝である。

今の時代となってはこういうご年配の方もいても不自然ではないのだが、何と言っても「若い」と言われるような生活、青春を送られている。マスターズ陸上に向けてひたむきに練習を史、自らの体力と相談しながらも元気な生活をし、それでいながら仲間と酒を飲み交わすなど謳歌した生き方をしている。

私はまだ25歳の若輩者であるが、もし私が定年を迎えた時、さらに80歳、100歳を迎えるまでに何をしたいのかという道標ができる様な一冊である。それだけではない。著者よりも若干年下の世代、そう定年退職を迎えた世代、もしくはこれから迎えようとしている世代にもぜひ読んでいただきたい一冊である。自らが年老いたとしてもそれを感じさせず、そして自らの余生を謳歌できる人生、人にもよるが私が年老いた時にそのような人生を送りたいものである。

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