「これからひとり会議を始めます」
「会議」というと複数人集まっていろいろなことを決めたり、情報共有したり、とやり方は様々であるが、たいてい多く集まれば集まるほど「船頭多くして船山に登る」が如く、なかなか決められないケースが多くなってしまう。そのことによって「会議」というとなにかしら嫌なイメージがまとわりついてしまう。
しかし本書は「会議」とは言っても「ひとり」で行うものである。「ひとり」でおこなうのに何で「会議」なのと疑ることもあるが、そこで本書の内容に入ってみよう。
CHAPTER1「ひとり会議をはじめる」
「ひとり会議」という言葉をきくと不思議である、たった一人でやるのに「会議」と名付けられるのだから。
「ひとり会議」とはいったいなにをやるのか。それは、
・「やるべきこと」を「やりたいこと」
に変えることにある。そのために今「やるべきこと」を整理し、これからの「やりたいこと」に転化していくことが「ひとり会議」の根幹である。
CHAPTER2「5つのひとり会議」
「ひとり会議」には様々な種類がある。本書では5つのパターンを挙げており、それぞれ
・テーマ
・問題対策
・フリー
・スケジュール
・情報収集
という役割によって会議の内容も変わってくる。ちなみに「フリー」は言葉の如く、特にテーマを決めずに行うものである。
それぞれの会議のあり方も紹介されているため、ひとり会議についてやってみたい、もしくはネタがない時などでも、楽しむことができる。
CHAPTER3「ひとり会議後の仕事術」
「ひとり会議」をおこない、いよいよ「やりたいこと」が見えた後のフォローの方法もある。フォローの中でのアイデアがでた、もしくはその中で返事を書くときなどが取り上げられている。
CHAPTER4「自分を見つめるひとり会議デラックス」
「自分を見つめ直したい時」というのは、いつ何時になるかについて個人差はあるもののかならずある。そのなかでなにを見たらよいのかわからず、結局もとのまま、というオチになってしまう。
ましてや今のビジネスマンはまともに時間が取れない。たまたままとまった時間の中で自分を見つめ直したいときには、本章にある「ひとり会議DX」がある。テーマは本章にも例としていくつか取り上げられており、その中から選んでみるのも手である。
人生は一度しかない。だからでこそ自分の生きる道に悔いを残したくない。一日一時を「楽しくさせる」「わくわくさせる」「やりたいことをみつける」ために「ひとり会議」は大きな役割を持つ。本書はなかなかやりたいことが見つからないとき、忙しいひとにとっては大いに役立つ一冊である。
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