「時は金なり」
それは「時間はお金のように」大事に扱うことを考えさせられることわざである。他にも孫子の言葉に「巧遅は拙速に如かず」というのもある。
金の持つ・持たないは個人差があるものの、時間は誰しも24時間持っている。その時間の使い方によって仕事における「成果」も違ってくる。
本書はその時間の「すべて」を成果に変える術と心構えを31の鉄則をもとに紹介している。
PART1「あなたは消費している時間が「見える」か?」
「時は金なり」ということわざを形変えてみると「時は命なり」と定義している人もいる。しかしここでは時間を徹底的に「お金」に当てはめて「見える化」することを提唱している。
PART2「効率はこれ以上あがらない。その3秒を縮めよ!」
よく私の周りでも「効率(化)」という言葉が乱舞している。しかし「効率」と言うのもなかなか形を表すことが難しい。
それはさておき、「効率」よりもスピードを縮めることを本章で提唱している。
PART3「がんばってもどうにもならない。「時間配分」を変えろ!」
読書のスピードをあげる、仕事でツールを使うことによって仕事を時間節約をはかることができる。
PART4「あなたは何を削って時間を手に入れるか?」
時間を手に入れるために、いろいろなもの・ことを「削る」必要がある。では何を「削る」べきなのか、出張・企画・管理の観点から伝授している。
PART5「類書が絶対書かない、時間術の落とし穴」
わたしもこれまで様々な「時間術」の本を読み・実践してきた。しかしそれをやっていくにあたり「本当に重要な時間」を見抜くのは難しいと言うことを痛感した。
著者もさまざまな時間術の本にふれ、絶望した時もあったのだという。本書は様々な「類書」の罠を実体験を元に綴っている。
「時間術」というと時間のノウハウばかりが言われがちであるが、本書は読む段階から「スピード感」が溢れていた。それと同時に危機感を募らせるような作りとなっているため、時間術はそういった感情と持つ必要がある、というのをひしひしと伝えさせる一冊と言える。
「つべこべ言わずさっさとやれ!」
そういっているのかもしれない。
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