ダイヤモンド社 市川様より献本御礼。
「結婚」というと人生の中で大きなイベントの一つとして挙げられる。しかしその結婚やそれを前提としたおつきあい、さらに結婚後の家庭によってビジネスとしてプラスに作用するケースもあれば、その逆もある。
本書はその結婚に待つわる失敗談からでてきた「法則」を紹介している。
第1章「結婚で何より大切にしたいこと」
結婚をした後でもっとも失敗してしまうのが、独身と同じような「仕事中心」となってしまうことにある。それだけではなく相手の価値観の相違により、夫婦仲が嫌悪となり、最悪の場合は離婚になってしまうケースも少なくない。
第2章「「相手を知る」ために押さえておくこと」
結婚をすると夫、もしくは妻といる時間が増え、共同作業もでてくるようになる。そうなってくると長所や第一印象ばかりしか見えていなかったものから様々な側面が見えてくる。
第3章「ベクトルを合わせるためにやっておくこと」
「価値観の相違」や「すれちがい」が今日の離婚の原因になることが多いと言われている。かつては夫婦仲の嫌悪の象徴というと「夫婦ゲンカ」が挙げられるのだが、喧嘩と言ったコミュニケーションですらできないような状態に陥るケースも共働きであればあるほど多くなる。
そのため「ベクトル」をお互いきちんと伝えるなどして、「合わせる」必要がある。
「合わせる」内容としては、役割やルールを決める、さらけ出すなどが挙げられる。
第4章「幸せな家庭をつくるために知っておくこと」
「愛さえあればお金なんて・・・」
という言葉があるのだが、今し方の時代は十分なお金がなければ結婚生活はやっていけない。それ以前に結婚にたどり着けること自体困難と言える。
ここでは貯蓄や消費、さらには子づくりなどの家族計画をたてる重要性を伝授している。
第5章「「お互いの家族」と上手に付き合うために必要なこと」
結婚は憲法上両者の同意によって行うことができると言われている(ただし未成年者を除く。日本国憲法第24条1項より)。
とはいえ結婚すると相手の両親ともつきあうことが多くなる。その関係によってたとえ夫または妻が好きであっても離婚に追い込まれてしまうケースもある。本章では相手の両親・家族とのつきあい方を示している。
第6章「「間違わない子育て」のために考えておくこと」
価値観の相違にも様々とあるが、その中でも子育てや教育方針の相違もある。叱り方もまた然りであるが、その考え方の違いは夫婦間の話だけではなく、相手方の親、当事者である子供にまで広がるため、「子育て」こそもっとも難しいが、ここで考えておくことができれば夫婦仲は大方うまくいくと言える。
著者の著作は中堅や若手のビジネスマンが後悔しないためのアドバイスが中心であったが、今回は婚活のプロデュース、及び合コン企画を生かした経験とビジネスの関連性とを見た上で生み出された結晶と言える。ビジネスと結婚は侮れない。そう言える一冊である。
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