MONTH

2014年3月

お線香の考現学―暮らしに根付くお線香の香り

今日は3月21日、春分の日である。その時期は「春のお彼岸」と呼ばれ、墓参りに行く方も多いことだろう。その時にお供え物の他にもお線香を用意するご家庭も多い。 さて、墓参りや仏壇に添える「お線香」にはどのような種類があり、どのように作られていくのか、分からない所もけっこうある。本書は私たちの暮らしにも密接している「お線香」のイロハについて取り上げて行く。 一章「「香」について」 「お線香」の話に入る前 […]

「つい悩んでしまう」がなくなるコツ

自分自身かなり「悩む」ことが多い。特に最近は仕事をしている時も、この書評をしている時も、 「これからどうするのか」 「本当にこのまま進んで良いのだろうか」 「自分の人生は何なのだろうか」 「どうして生きているのか」 というような悩みが頭の中を駆け巡っている。正直これらの答えはすぐに見つからず、何年・何十年と時間をかけて解決して行くしかない。それでもこの悩みをウンウンと考え続けていることが、最近にな […]

美の生理学―人はなぜ美しさを求めるのか

「生理学」と言う学問はあまり聞き慣れない。むしろ本書に出会うまでは一度も聞いたことがなかったと言っても過言ではない。そもそも人間として「生理」というのは必要なものであるが。けっこう女性の意味合いで取られることが多い。本来生理は辞書で引いてみると、 (1)生物体の生活現象と生活原理。 (2)月経。(「広辞苑 第六版」より) とある。本書はその中でも(1)の意味を求める学問だが、その生理学は「美」と密 […]

走れ!移動図書館~本でよりそう復興支援

皆様は「移動図書館」の存在をご存じだろうか。移動図書館とは、 「書籍などの資料と職員を載せた自動車や船などを利用して図書館を利用しにくい地域の人のために各地を巡回して図書館のサービスを提供する仕組み」(Wikipediaより) のことを言い、公立の図書館でも「自動車図書館」「自動車開架」と呼ばれている。私の故郷である旭川でもそういったものはあるのだが、本書は移動図書館の歴史よりも、むしろ東日本大震 […]

コーチが教える!「すぐやる」技術

自分自身の行動を起こすためには、考えることと同時に「動く」事が大事である。しかし、あれこれ考えてしまい、結局行動できない人も多いという現実がある。しかし、行動しなければ変わらないし、成長することも、良い人間関係も築くことができない。 本書は自分自身を変えるための「すぐやる」技術について、「行動」「成長」「人間関係」「目標達成」の4つに分けて伝授している。 第1章「すぐに行動できる人になる!」 成功 […]

悩める人の戦略的人生論

人生としての「生き方」はそれぞれであるが、その「生き方」について悩む人も少なくない。その悩む方のために「経営」にまつわる「戦略」が役立つのだという。働く人にとって大切な「キャリア」を構築するために、さらに仕事においてさらなるステップアップをはかるために重要な要素である「戦略」をどのように築くべきか、本書はそのことについて伝授している。 第1週「なぜ、この会社で働いているのか―サエグサ君、ミッション […]

黙示録――イメージの源泉

「黙示録」と言うとイメージするのは「終末」「最終戦争」といった禍々しいものを挙げられる。その「黙示録」の原点を辿っていくと、キリスト教の「新約聖書」の最後に出てくる「ヨハネの黙示録」にある。そもそも「ヨハネの黙示録」には何が記録されているのか、そこからどのようなイメージとなっていったのか、本書は「黙示録」のイメージの変遷について追っている。 第Ⅰ章「「七」という数字―『ヨハネの黙示録』から」 「七 […]

ネルソン・マンデラ 私自身との対話

昨年の12月、南アフリカ元大統領のネルソン・マンデラ氏が亡くなった。マンデラが大統領になったのは1994年。大統領就任に伴い、南アフリカをはじめとしたアフリカ大陸であった「アパルトヘイト」が廃止されてから3年後のことである。 自身の生涯を「反アパルトヘイト」を掲げ、激動の時代をくぐり抜けていき、「南アフリカの父」「人種差別撤廃の象徴」と歌われたマンデラの生涯を自らの対話でもって綴っている。 Ⅰ.「 […]

日本ウイスキー 世界一への道

少し先の話になるが2014年9月29日から2015年3月末に、朝の連続テレビ小説という番組で「マッサン」というドラマが放映される。これは主人公が外国人ということが話題となっているが、元々のストーリーはウイスキー作りが主軸となっている。 半年前の予習、というのは時期尚早なのかも知れないが、本書と共に日本のウイスキーの歴史と醸造の方法について紐解こうと思う。 第一部「ウイスキー 「生まれ」の現場から」 […]

「育て」の流儀 -個性を磨き、大きく伸ばすコーチング-

人を育てるのは、ビジネスでもスポーツでも同じである。本書は福岡大学サッカー部の監督として多くの代表選手を輩出してきた名将が人を育てることの重要性について説いている。 第一章「オリンピックの歓喜に隠された真実」 ロンドンオリンピックにおけるサッカー日本代表(U-22)は1968年のメキシコオリンピック以来久しぶりとなる大会ベスト4に進出した。しかしその裏にはある「屈辱」があった。それは毎回のように出 […]