GOSPA 目標達成の心理学

サンライズパブリッシング様より献本御礼。
目標を設定することは達成をするためにある。しかし目標を達成することにはモチベーションを持つことが必要なことではあるのだが、そもそも達成するためには気合い・根性といった精神的な要因も必要であることを他の本などからも観ることはあるのだが、本書はそうではなく「心理学」の観点から目標達成をするための方法を伝授している。

第1章「なぜ、今までの目標設定はうまくいかなかったのか?」
目標設定をしてもうまく行かないと行ったケースが数多くある。そもそも目標をつくっていてもうまく行かないと諦めたり、無理な目標を設定したりするような傾向かもしれないのだが、そもそも目標達成に向けるためどのようなモチベーションを持つべきか、心理学的な面で根本的に間違っていることを指摘している。

第2章「成功者のマインドとズレていないか?」
「成功」とは何か、「成功者」とは何かについては人それぞれであるのだが、そもそも「成功者」とは、どんな存在か。一般的な定義もあれば、著者自身によってつけた「定義」も存在する。その定義も表しているだけでなく、成功者と自分とのマインドの「ズレ」がどこにあり、そのズレを埋めるためにはどうしたら良いのかを示している。

第3章「GOSPAで目標を設定すれば、すべてはうまくいく」
「GOSPA」とは、

・GOAL(明確な目標設定をする)
・OBJECTIVE(目的を明確化する)
・STRATEGY(戦略を考える)
・PLAN(行動リストを作成する)
・ACTION(すぐに代償の先払いを実行する)
(p.126より)

といった単語の頭文字を取ってつなげたものである。もっとも目標・目標・戦略と言ったものが基軸になるのは結構あるのだが、「代償の先払い」の所が他の目標設定・実行に関する本とは一線を画している。もっとも行動をすることには「代償」はつきものであるのだが、代償を支払うことによって「退っ引きならない」ような状況をつくり、行動を次々とする事ができ、なおかつ代償が目標達成のための大きなきっかけを作ることができるという。

第4章「成功と富を習慣化するために」
成功を習慣化することによって、それが富へと昇華していく、その昇華して行く中で、どのようにして習慣にして行くかのプロセスが必要であるのだが、サイクルをつくることもまた一つの要素である。

目標を達成し、成功に導くには色々な方法があるのだが、達成するためのモチベーションは気合いと根性ではなかなかうまく行かない。だからでこそ「心理」の観点で達成に向かうためのきっかけづくりをして行く必要がある。その仕組みに「GOSPA」がある。