ハーバードでいちばん人気の国・日本

世界最高峰と言われる大学というといくつもあるのだが、その一つとしてアメリカのハーバード大学がある。その中でも経営大学院は多くの経営者を誕生し、活躍させたことでもよく知られている。そのハーバード大学が日本に熱視線を送っているのだという。それはなぜなのか、本書はその理由について、著者自身がハーバード大学の教授陣を取材し、取り上げている。

第1章「オペレーション―世界が絶賛した奇跡のマネジメント」
新型コロナウイルスの影響により1年延期となってしまったが、東京オリンピックの承知を行った際にアナウンサーの滝川クリステルが「おもてなし」を取り上げた。もちろん日本のおもてなしの精神もあるのだが、他にも会社の経営や、経営者のリーダーシップなどを日本におけるリーディングカンパニーをもとにして取り上げている。

第2章「歴史―最古の国に金融と起業の本質を学ぶ」
日本における経済の誕生から反映までの歴史のあり方について、アメリカの側でも参考になるケースがあり、本章では江戸から明治にかけての経済の在り方とアメリカにおける捉え方を取り上げている。

第3章「政治・経済―「東洋の奇跡」はなぜ起きたのか」
戦後になって経済成長を行ってきたのだが、とりわけ大きかったのが高度経済成長と呼ばれる経済成長により、世界第2位の経済大国にまで押し上げるほどにまでなった。現在は第3位に後退したのだが、それでも日本の経済・金融政策について賞賛できるところがあるのだという。

第4章「戦略・マーケティング―日本を代表する製造業からIT企業まで」
日本は戦略やマーケティングに弱いと言われているのだが、実際はそうではなく、逆にアメリカから見ると参考にあるケースがあるのだという。日本の主要企業がアメリカにおける経営の教科書に掲載されることもあり、本章ではそのことについて取り上げている。

第5章「リーダーシップ―日本人リーダーのすごさに世界が驚いた」
日本人のリーダーシップについても、今となっては非難されるようなことはあれど、全体的に見て賞賛されることがあるという。本章ではどのような人がリーダーシップを持っているのか、そのことについて取り上げている。

個人や企業としてもそうであるかのように国によっても強み・弱みが存在する。人はよく「弱み」ばかり取り上げて、そのことについて批判や非難をするケースが多く見られるのだが、本当は「強み」に目を向けることによって日本も良い国であることを再認識でき、なおかつ海外から見た目の中でジョハリの窓にも通ずるのだが、外国人から見た日本の良さにも目を向けることが必要なのではないかと本書を読んで感じた。

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