小説

ミステリー

育休刑事

本書に出てくる刑事は、警察署の刑事であるが、結婚して子どもを出産したことにより、育児休暇(育休)を取得して、子育てに勤しんでいた。刑事として仕事に集中していたが、子宝に恵まれて、ようやく家族のことに直接目を向ける時期が来たにもかかわらず、名...
ミステリー

おいしくて泣くとき

子どもの貧困を救うために「子ども食堂」と呼ばれる活動が全国的に行われている。無料、もしくは有料でも手頃な価格で食べられ、子どもたちの「共生」やケアを主体として行われている。特に「格差」が社会的も深刻に取り上げられ、なおかつ貧困が子どもにも波...
書評

アヤとあや

小学5年生の女子2人はまさに「相棒」と呼ばれるほど親密であった。しかもその名前は2人とも「あや」である(もちろん漢字に直すと「彩」と「亜耶」とあり、それぞれ異なる)。 その2人の「あや」が物語の「綾」を生み出す。 片方の「亜耶」はモデルをし...
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ミステリー

偽りの春 神倉駅前交番 狩野雷太の推理

とある駅前交番の警察官だが、推理力はズバ抜けている部分もあるが、実は「訳あり」とも呼ばれている警察官である。 その警察官の名が本書のタイトルになっている狩野雷太、そして彼が所属している交番が神倉駅前交番である。本書はこの警察官の周囲で起こっ...
書評

百年と一日

「さよならだけが人生だ」 これは元々井伏鱒二の言葉で有名のイメージだが、中国大陸における唐の時代において干武陵と呼ばれる詩人がつくり、井伏鱒二が意訳したものである。しかしいつしか井伏鱒二が発した名言として有名なものとして挙げられる。 もっと...
書評

メディコ・ペンナ 万年筆よろず相談

実を言うと、恥ずかしながら私は万年筆は使ったことがない。ただ使って見たい願望は持っており、いつかペンと一緒にノートにしても、手帳にしても色々と記録するために使って見たいと思っている。 万年筆というと高級感がありながら「一生もの」というイメー...
ミステリー

ほんのこども

「子ども」と言うと純真無垢であり、なおかつ可愛い存在とも言える。しかし純真であるが故に、時として残酷な言葉をなげかける、あるいは残酷なことを行おうとすることもある。 しかしそれらは自発的に行うと言うよりも、両親、さらには周囲の人物の影響によ...
書評

全部ゆるせたらいいのに

「許す」と言う言葉は、人の度合いによってできるかどうかが大きく異なってくる。よくある「あたりまえ」や「ありがとう」と同じようなものなのかも知れない。 今ある状況が、自分自身の持っている許容量を超える様な事になった時、そういったことが突然起こ...
書評

あなたに安全な人

「安全」と言う言葉は尊いのだが、それを求めて見つけられるまではなかなか難しいのかも知れない。ここ最近では新型コロナウイルスにより、安全という言葉がより重要になる一方で、それが非常に難しいことが痛いほど良く分かる。 本書は3.11以前にとある...
時代

ワカタケル

ヤマトタケルの物語の中に「ワカタケル」という人物が出ている。2012年に上演されたスーパー歌舞伎「ヤマトタケル」でも、現在活躍している五代目市川團子の初舞台のためにワカタケルを配役をつくったのは有名な話である。 そもそも「ワカタケル」は実在...
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