百年と一日

「さよならだけが人生だ」

これは元々井伏鱒二の言葉で有名のイメージだが、中国大陸における唐の時代において干武陵と呼ばれる詩人がつくり、井伏鱒二が意訳したものである。しかしいつしか井伏鱒二が発した名言として有名なものとして挙げられる。

もっとも日常の中で、どうしても「出会い」と「別れ」がある。その中でも長い人生の中でたった一日なのかも知れないのだが、一日の出来事の中では、人生のターニングポイントとなるような出来事も起こりうる。

本書は短編集と言うよりも、実質的にショートショートのような形で、それぞれの日常を切り取った一冊である。それぞれ「生きている」日常をありありと表しているのだが、何気ない日常が、他の視点から見ると、どうも「印象的」という言葉が生まれてしまう。そして今ある自分自身の「日常」とを比較してしまうような一冊であった。

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