ミステリー ライオンの歌が聞こえる 本書はサブタイトルにもあるように「平塚おんな探偵の事件簿」の第二弾であり、言うまでもなく平塚を舞台にし、2人の女性探偵が事件をドタバタしながら解決に導くというものである。 何てことがない依頼から事件が発展し、様々な関連性を調べていくのだが、... 2018.05.16 ミステリー書評
書評 世事は煙の如し 中短篇傑作選 本書のタイトルの一部である「世事」とは、 「1.世の中の事。処世の事。 2.僧が、通常の食事以外にとる食事。 3.世帯のこと。家事。また、食事。」(「広辞苑 第七版」より) とある。食事という意味合いが多いのだが、実際には「家族」や「世... 2018.05.10 書評短編集
SF スペース金融道 見るからに奇天烈なタイトルであるのだが、宇宙で金融を行っている人々がどのようなことを行ったのかを描いている物語である。SFの要素もあるのだが、コメディの要素が非常に強い。というのはナンセンスな物語でありつつ、なおかつ金融関係の言葉が次々と出... 2018.05.08 SF書評
書評 GO! GO! アリゲーターズ 本書の表紙を見るとワニのような形をしたバスに、野球のユニフォームを着た人がいる。草野球チームかと思いきや、実は異なり、地方球団であるという。華々しいプロ野球と言うよりは、「独立リーグ」と呼べるようなところの弱小球団であるという。その球団に人... 2018.05.06 書評青春
書評 17歳のうた あなたの17歳はどのような人生だったのか。多くは高校生として青春を謳歌していると思う。かくいう私自身も高校生で、それも部活にのめり込んでいたため、部活の思い出が数多くあった。 本書の主人公は17歳であるのだが、舞妓として働く少女、漁師になる... 2018.05.04 書評青春
書評 迷子の大人 いわゆる「迷大人」と言うべきなのか、それとも「いい年こいて」と言うべきなのか分からないのだが、迷った大人がいるという。 しかし本書の言う「迷子」とは物理的に親が見つからないと言ったものではなく、人生において「迷っている」ことを指した「迷子」... 2018.04.24 書評青春
書評 波に乗る 入社してわずか1ヶ月で会社を辞めた後に届いた訃報。それは父親の死であった。しかしその死をきっかけに父はどのような人生を送っていったのか、何も知らなかった主人公は父が生活をしていたある丘の上の海の街に行くこととなった。 その海の街は当然の如く... 2018.04.22 書評青春
SF 14歳のバベル 旧約聖書の「創世記」に「バベルの塔」なるものがある。それは、 「1.ノアの大洪水後、人々が築き始めた天に達するような高塔。神はこれを人間の自己神格化の傲慢として憎み、人々の言葉を混乱させ、その工事を中止させたという。 2.転じて、実現の可... 2018.04.20 SF書評
ミステリー テュポーンの楽園 東京の郊外にある人口わずか900人の街だった。しかし東京にある「集落」と言えるところであり、文化・慣習も異なるのかも知れない。 しかしその「異なる」と言うよりもむしろ「異常」と呼ばれるような事件が起こってしまった。それは「洗脳」と呼ばれるよ... 2018.04.19 ミステリー書評
書評 穴 HOLES 単純に穴を掘るだけの一冊だけであるかも知れないのだが、本書が紡ぐ物語は単純に穴を掘るだけではとどまらない。穴を掘ることを巡って様々な「罪」と向き合い、乗り越えていく。 その「罪」はどこから来ているのか、本書で出てくる少年たちの数だけある。し... 2018.04.17 書評青春