GO! GO! アリゲーターズ

本書の表紙を見るとワニのような形をしたバスに、野球のユニフォームを着た人がいる。草野球チームかと思いきや、実は異なり、地方球団であるという。華々しいプロ野球と言うよりは、「独立リーグ」と呼べるようなところの弱小球団であるという。その球団に人生に迷いそうになった人が拾われるようになった。

しかし本書の主人公は女性なので選手ではなく、球団の事務職員やマスコットなど、いわゆる「雑用」として裏から支えることとなったのだが、働いていく中で「弱小」と呼ばれるような数々の要因が出てき始めた。

球団が文字通りの「弱小」からリーグ優勝になるまで崖っぷちの中で進み続けるものとしてビジネス小説というか仕事における「青春」を彷彿とさせる印象であった。そう言う意味で仕事などに疲れたときに痛快であり、元気が出る小説とも言える。