文芸・評論

書評

温泉妖精

本書のタイトルを見るに、メルヘンチックな部分もあれば、庶民的な部分も見え隠れするイメージを持ってしまう。しかし本書はメルヘンチックと言うよりも、温泉を舞台にしたドタバタの物語を描いている。 本書の主人公は母や姉にコンプレックスを抱き、美容整...
戯曲・詩

史上最高に面白いファウスト

ゲーテの名作の一つに「ファウスト」という戯曲がある。表向きとしては教養人ファウストの努力の物語というのだが、錬金術から黒魔術、さらにはその知性を得るために悪魔とも契約し、欲望の赴くままに動くといった作品である。構想60年を経て作り出された戯...
ミステリー

筆跡はお見とおし

筆跡鑑定というのがある。もっとも犯罪捜査でも使われるのだが、他にも占いでも性格や未来などのことについても見ることができるものである。 ちなみに本書は最初で述べた「筆跡鑑定」を使った犯罪捜査があるのだが、それを元にして事件を解決していくミステ...
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ミステリー

やみ窓

結婚して間もなく最愛の夫が亡くなってしまい、未亡人になってしまった女性がアルバイトで生計を立てているのだが、その女性が義母たちの罵倒をはじめとした様々な地獄を体験していくことになる。それはドロドロとした人間関係を織りなすものであり、なおかつ...
書評

コーヒーもう一杯

カフェに限らず、店を経営するとなると様々な困難に立ち会うことがある。その「困難」は会社員時代にはまずないような体験と難題を抱えることとなるのだが、その難題とは一体何か、本書はとある元OLが思い立ってカフェを経営し始め、様々な失敗を経て軌道に...
書評

動物で読むアメリカ文学案内

アメリカに限らず様々な文学があるのだが、その文学の中には作品によって「動物」が存在する。その動物は物語をどのようにして彩ったのか、本書はアメリカ文学を主軸にして物語を彩った動物たちを取り上げている。 第1章「リップの愛犬ウルフ」 「リップ・...
ミステリー

カマラとアマラの丘

私自身長いこと遊園地に行ったことがない。そのいったことのない遊園地がもしも廃墟であったのならどうするか。私の場合だったらそんなことすら考えたことがないと思う。 そんな本書は廃墟となった遊園地が舞台となるミステリー作品であり、様々な動物の「墓...
エッセイ

常識の路上

私自身「常識」という言葉は好きではない。もっとも「常識」という言葉もあるのだが「世間一般」や「普通」といった言葉にも似ていることがある。とどのつまり「常識」は場所もあれば、時間軸、さらには人の価値観によって大きく変わるのである。そのことから...
書評

ぬるい毒

「毒」と言っても色々な種類がある。物理的な毒もあれば、発言にとげやブラックジョークなどがある言葉の毒、精神的に負の状態に陥れるようなこともあるような毒も存在する。 その存在する毒の中で本書はどのような「毒」に当てはまるのか。本書を読んでいく...
書評

キッチン戦争

レストランなどの飲食業界には必ずと言ってもいいほど「厨房」が存在する。その厨房は「キッチン」と呼ぶことがあり、時としてそこが「戦場」になることさえある。その戦場はどのような場所になるのか、本書はフィクションではあるものの描かれている。 本書...
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