ミステリー ゴッド・スパイダー 本書は生きた蜘蛛に関するミステリー作品かと思ったがそうではなく、「人口蜘蛛糸」とっ呼ばれるものの量産化に明け暮れるある研究者とその周りで起こったミステリー作品である。しかもミステリーでありながら、殺人事件はなく、むしろ量産化のプログラムを盗... 2016.09.29 ミステリー書評
ミステリー 梟首の遺宝 本書はもちろんフィクションであるが、そのフィクションは17世紀に実際に起こった虐殺事件を着想して取り上げられている。その事件をもとにして東北の村に隠された「異端者」の楽園と「ドチリナ・カムイモシリ」と呼ばれる古文書がミステリー作品の物語の核... 2016.09.27 ミステリー書評
ミステリー 名探偵の証明 蜜柑花子の栄光 「密室館殺人事件」で有名な蜜柑花子の名探偵シリーズの一冊である。今回はその密室館殺人事件に関連する人物からの依頼だった。しかしその依頼を受けた事件は完全に蜜柑花子を試しているかのようなゲームを持ちかけているようだった。まるで犯人たちはそのゲ... 2016.09.09 ミステリー書評
ミステリー そして、何も残らない アガサ・クリスティーの推理小説に「そして誰もいなくなった」という作品がある。その作品をもじって本書のタイトルになったのかもしれないが、そのもじった元の作品のストーリーとも重複するようなミステリー作品である。本書の表紙に女子高生があおむけに横... 2016.09.01 ミステリー書評
ミステリー 鸚鵡楼の惨劇 本書の舞台は1962年、東京都新宿区にある小さな洋館「鸚鵡楼(おうむろう)」と呼ばれるところである。そこで起こった事件は50年に渡って続くものだった。実際に事件が起こったのは冒頭にもあったように1962年だが、その後1991年にはその事件に... 2016.08.08 ミステリー書評
ミステリー CUTE & NEET 本書の著者は「逆転裁判」で大ブレイクを果たした方であるが、その方が幼稚園を舞台にした作品を出したという。逆転裁判の雰囲気の幼稚園なのかと想像してしまうと、なんともシュールに思えてしまうのだが、実際の本書の中身はそうではない。 本書はとある引... 2016.08.06 ミステリー書評
ミステリー 記憶破断者 わずか10数分の記憶しか持つことのできない記憶破断者と記憶の上書きのできる男の戦いを描かれたある意味SF作品と言える一冊である。しかしその記憶を巡ったグロテスクな表現も出てくるホラー作品ともいえ、後者の男の犯罪を暴き、捕まえるという「ミステ... 2016.07.26 ミステリー書評
ミステリー ぼくは漫画大王 「漫画は子供特有のものである」という固定観念を持つ人も多い。確かに私自身も子供の頃は「漫画の虫」のごとく数多くの漫画を読んでいったことを今でもハッキリと覚えている。そのような思い出と呼んだことの記憶は今もなお残っている。 そのような方々が大... 2016.06.18 ミステリー書評
ミステリー 密室の神話 ミステリー作品、あるいは推理作品の中で出てくる殺人事件の多くは「密室殺人」と呼ばれるような類である。本書はその「密室殺人」を基軸にしたミステリー作品である。 本書の舞台は北海道にある架空の美術学校。その美術学校で起こった密室殺人は単純に部屋... 2016.05.13 ミステリー書評
ミステリー ランチのアッコちゃん 地味な派遣社員がプライベートな出来事で落ち込んでしまい、仕事も身が入らなくなり、さらには食欲も無くなってしまった。そこへ同じ女性ではあるものの、雲の上の存在として知られる通称「アッコさん」から指令を受けるようになる。 しかしその指令は型破り... 2016.05.03 ミステリー書評