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音楽

教養として学んでおきたいクラシック音楽

すでに管理人紹介を含め、いくつもの書評でも言及したのだが、私は中学・高校と吹奏楽出身で、大学は室内管弦楽団に入り、音楽にどっぷりの毎日だった。社会人になって楽器を演奏することはなくなったのだが、それでも学生時代の名残からか、趣味程度であるが、クラシック音楽や吹奏楽を聴くことはけっこうある。 もっともクラシック音楽は演奏する楽団・指揮者によっても傾向・解釈が異なるため、その部分での面白味もあるのだが […]

ザ・ブルーハーツ―ドブネズミの伝説

私の生まれた1985年に結成し、その10年後の1995年に解散した「ザ・ブルーハーツ(THE BLUE HEARTS)」。中心人物である甲本ヒロトは、 意味は無く、誰もが呼びやすい小学生でもわかるような英語で、バンドの音楽性が見えないような名前Wikipediaより と語っていたが、様々な曲によって後付けではあるものの、当時の若者ならではの青臭さと、それによる反骨精神が合わさったような感がある。あ […]

ストラディヴァリとグァルネリ ヴァイオリン千年の夢

今年の正月もまた「格付けチェック」が行われたが、その中でも何度か取り上げているお題としてヴァイオリンをはじめとした弦楽器について高級なヴァイオリンか安物のヴァイオリンか、演奏を聴いて選ぶというものがある。よく使われるのが本書でも取り上げるストラディヴァリウスである。何億円、種類によっては何十億円もの価値を持ち、おそらく弦楽器の最高峰であるのだが、同じほどの価値を持つものとしてグァルネリもある。 そ […]

BTSを読む なぜ世界を夢中にさせるのか

デビューの時には「防弾少年団」と呼ばれ、2017年に世界進出を視野に入れて「BTS」と改名。その後は韓国から世界へと羽ばたいていったヒップホップアイドルにまで成長し、2020年にはアメリカビルボードチャートで2週連続1位を記録すると行った偉業を達成した。韓国を飛び越え世界的に活躍するBTSはなぜ生まれ、そして地上最高のポップグループに進化して行ったのか、本書はそのことについて取り上げている。 第1 […]

フレディ・マーキュリーの恋 性と心のパラドックス

今から45年前、あるシングルが発売された。今もなお愛されている「ボヘミアン・ラプソディ」である。ちょうど2年前には同名の映画が公開され、日本でも大ヒットした。そもそもその同名の映画は本書で紹介するクイーンのボーカリストであるフレディ・マーキュリーの生涯を「伝記」といった形でを描いている。 そのフレディはバイセクシャルというエピソードがあるのだが、本書はそのバイセクシャルをはじめとしたLGBTのこと […]

クラシック音楽とアマチュア

元々私自身、中学・高校と吹奏楽を、大学ではオーケストラで演奏していた。その名残もあってか、趣味にはクラシックや吹奏楽を中心とした音楽鑑賞がある。 私事はさておき、本書で取り上げる「アマチュア」はアマチュアで活躍する演奏者のことを指している。本書はアマチュアとプロの違いよりも、音楽史における「アマチュア」はどのような立ち位置に変わっていったのか、そのことについて取り上げている。 第1章「コベットの生 […]

山本直純と小澤征爾

本書のタイトルの2人はともに斎藤秀雄に師事し、同じ指揮教室に同期で通い、そこから同じ指揮者として大成していくのかと思いきや、方や世界的な指揮者になったが、方や日本に残りテレビや映画音楽に貢献した。 その2人の関係性と相違点、そしてその人生の歩みについて取り上げているのが本書である。 第一章「齋藤秀雄指揮教室(1932~1958)」 山本直純が生誕したのは1932年、小澤征爾が生誕したのは1935年 […]

ショパン・コンクール – 最高峰の舞台を読み解く

ピアノの音楽コンクールの最高峰である「ショパン・コンクール」、舞台はポーランドで行われ5年に一度行われる。ピアノコンクールではあまりにも有名で後にアニメ化されたマンガ「ピアノの森」の舞台にもなったほどである。次回行われるのは2020年であるのだが、本書は最近行われた2015年のことであるのだが、その舞台は私たちの想像を遥かに超えるものだった。 第一章「2015年の予備予選」 もっともショパン・コン […]

タンゴと日本人

「タンゴ」はポルトガルやスペインなどの「イベリア半島」にて発祥した舞曲のリズムであるのだが、日本では主に「社交ダンス」にて取り上げられることが多い。演奏形態も異なるとは言え、多岐にわたる進化を遂げて、日本にやってきて、定着していったのだが、そもそもタンゴの起源から、日本へ伝来した経緯、さらには日本においてタンゴを発展させた人物について取り上げているのが本書である。 第1章「タンゴの起源と日本への到 […]

アラブ音楽

中東から北アフリカを総称して「アラブ」と呼ばれることがある。その地域でつくられた文化を「アラブ文化」、そして音楽は本書にて紹介する「アラブ音楽」である。アラブ音楽はあまり聞いたことがないのだが、この前に久々に聞くと、独特な感じがしてならなかった。もっともクラシックなどを中心とした西欧の音楽、独特の間や情景を生み出す東洋の音楽、その間にあり、それぞれの音楽を取り入れつつ、アラブならではの独自の音楽を […]