SF 征服少女 AXIS girls 表紙だけをパッと見ると制服を着た少女たちが地球を征服するというイメージがある(ダジャレはさておき)。 しかし本書はSFの世界で、とある悪魔が地球を侵攻し、征服した。しかし数万年の時を経て、征服された人々とが地球を取り戻す、いわゆる「再征服」... 2021.08.27 SF書評
書評 革命キッズ 「革命」や「反体制」などにおける「運動」は今も昔も存在するのだが、かつては「1968」前後にあった学生運動や六十年安保などが大きくあり、その後にはベトナム戦争反対運動なども存在した。ここ最近では2015年安保などがあり、特にSEALDsの登... 2021.08.25 書評青春
ミステリー 地べたを旅立つ 掃除機探偵の推理と冒険 本書の主人公は警察官だが、33歳と若い。しかもシングルファザーで小学5年生の子どもがいるという、いわゆる「なんじゃこりゃ」と言うような状況だが、実はここには家族・親族の悲しい背景があった。 見るからに荒唐無稽のような設定であるのだが、事情も... 2021.08.22 ミステリー書評
書評 道化むさぼる揚羽の夢の 歌にしても、物語にしても、翼や羽を持って自由に飛び立ちたいという思いを持ってしまうような作品が多くある。窮屈になる世の中で「自由になりたい」と考えている方々も多くいることも背景としてあるのかもしれない。 本書はある意味日常のように見えて、非... 2021.08.20 書評青春
ミステリー 虎を追う 今年のプロ野球セリーグのペナントレースは虎が首位を固めているが、それを追っているのは巨人である。そのため虎を追うのは巨人である。(2021年8月10日現在) しかし本書はそうではない。本書で表している「虎」は阪神ではなく、とある連続殺人事件... 2021.08.10 ミステリー書評
書評 わたしの良い子 「良い子」は何を意味しているのか、もちろん他人から見てとなるのだが、もっとも誰から見ても「良い子」はどういう子どもなのかは私にもわからない。中には「(どうでも)良い子」や、「(他人にとって都合の)良い子」といったカッコがつくようなものや、ど... 2021.08.02 書評青春
時代 うかれ十郎兵衛 江戸時代後期には化政文化と呼ばれ、多くの作品が生まれ、現在でも語り継がれている。喜多川歌麿、東洲斎写楽、恋川春町、山東京伝、曲亭馬琴と名を連ねるだけでもきりが無いほどである。その人たちを世に送り出したプロデューサーの役割を担ったのが、蔦屋重... 2021.07.31 時代書評
書評 小説 しろひげ在宅診療所 医療とは何か、在宅診療とは何か、自分自身そういったことにかかったことがないため良く分からない。しかし本書を通して医療とは、在宅診療とは、そして終末医療とは何かを知り、なおかつその状況を垣間見ることができた。 もちろんそれぞれの役割について、... 2021.07.29 書評青春
書評 空洞電車 夢に向かって、戦場に向かって乗る電車。しかし、ある出来事によって、悲喜こもごもと入り交じった感情がいつしか空っぽになってしまった。本書はとあるバンドがメジャーデビューを果たそうとした矢先、リーダー的存在だったギター兼ボーカルが突然の死を遂げ... 2021.07.27 書評青春
書評 セゾン・サンカンシオン 「三寒四温」とは、 三日ほど寒い日が続いた後に四日ほどあたたかい日が続き、これを交互にくりかえす現象。中国北部・朝鮮などで冬季に見られる「広辞苑 第七版」より とある。日本にはおそらく縁遠い四字熟語であり、強いてあるとするならば春か秋くらい... 2021.07.25 書評青春