甘いもんでもおひとつ 藍千堂菓子噺

お菓子は色々な甘みを持っている。特に和菓子の場合は、餅や餡子、砂糖など、様々な材料でもって彩りで視覚を、そして、繊細な甘さでもって味覚を堪能することができる。本書で紹介される和菓子一つ一つは繊細な甘さを持っているだけではなく、本書で紹介されている和菓子それぞれに物語が存在する。

本書の話に移るのだが、本書は天才肌の和菓子職人の居る和菓子店が舞台である。その和菓子職人の息子2人だが、叔父たちに乗っ取られる。しかし家族の知り合いの助けがあり、息子2人が新たに和菓子店を立ち上げる。元も和菓子屋、もとい叔父たちの嫌がらせがあるのだが、父が追い求め続けた「和菓子」の真髄を、諍い・悩み・考え、父が通った道を辿っていく、その姿は和菓子一つ一つに込められていると言っても過言ではない。もちろん和菓子の作り方も物語の中に組み込まれているため、本当の意味で和菓子を食べながら読んでみたいと言う気持ちになる一冊である。

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