哲学 三人称の哲学 生の政治と非人称の思想 よく哲学の場では「私」や「あなた」など、一人称や二人称で人間のことについて考察を述べることが多い。しかし本書はそれとは違い「彼」や「彼女」と言った三人称でもって哲学を論じている。 なぜ「私」や「あなた」ではなく「彼」「彼女」のような「三人称... 2011.04.29 哲学書評
書評 鈴木邦男の読書術―言論派「右」翼の原点 右翼団体「一水会」の顧問であり、ジャーナリストの鈴木邦男氏の一冊である。鈴木氏は右派の中でも「異端」と言える存在である。その大きな所以なのが、愛国心を分析したり、元日本共産党幹部と対談本を出版したり、左派寄りの発言をすることもある。 その一... 2011.03.19 書評自己啓発
哲学 戦後思想は日本を読みそこねてきた―近現代思想史再考 「戦後思想」と言っても一括りには言えないのだが、少なくとも「戦前」の日本、そして大東亜戦争のあり方を否定し、現在の日本はどうあるべきかを説いていた。その代表的人物として大江健三郎、吉本隆明、丸山眞男を挙げている。 もっとも日本における「戦後... 2011.01.24 哲学書評
哲学 哲学は人生の役に立つのか 私は思うのだが「哲学」という学問は生き方にどのように役立つのだろうか。おそらく人間が生きていくに「思想」という考えの根底が必要なのだが、それを担っているのかもしれない。最近ではニーチェやゲーテなど哲学に関する本も売れてきている。「思想の見直... 2011.01.08 哲学書評
哲学 反西洋思想 「哲学」などの思想については古代ギリシャの頃から様々な形で枝分かれしながらも進化していった。そして思想同士の対立が生まれ、後に宗教対立を招き、戦争になった事も少なくない。 とりわけ毛沢東思想(共産思想)やイスラム原理主義は西洋を敵視していた... 2010.09.19 哲学書評
哲学 自由論の討議空間―フランス・リベラリズムの系譜 社会思想の中で代表的なものに「自由論」というのがある。最も有名なところではルソーが挙げられる。主にフランスで唱えられた思想であるが、今でも思想の代表的な理論として取り上げられる機会は多い。 本書はフランスで栄えた自由論がどのように形成され、... 2010.08.05 哲学書評
書評 吉本隆明 全マンガ論―表現としてのマンガ・アニメ 「戦後思想界の巨人」と言われる吉本隆明氏が初めてマンガやアニメについて語った一冊である。 マンガやアニメというのは単なるサブカルチャーという観点から見る人が多いが、それを思想や哲学の観点から考察を行ってみたらどのようになるのかというのは楽し... 2009.08.02 書評民俗・風評
国際 アメリカの終わり 昨年の10月にリーマン・ブラザーズ倒産によって急速に、かつ世界的に景気が後退した。特にアメリカの経済の減速は凄まじいものがあり、「ドル危機」まで言われるようになった。さらに今年はかつて世界一の自動車メーカーとして名をはせたゼネラル・モーター... 2009.07.02 国際書評
哲学 情報倫理の思想 「情報倫理」という言葉は聞きなれないが、こういった時代だからでこそ知るべきだと私は考える。 「個人情報保護法」などの情報にまつわる法律は時代とともに続々とできているが、最も情報統制や保護について大きな役割を担うのが、個人の「モラル」、「倫理... 2009.06.18 哲学書評
書評 書評の思想 私は「蔵前トラック」「蔵前トラックⅡ」の2つのブログにおいて、約700冊近く書評を行ってきた。 いろいろ思うことで、 「書評はどうして生まれたのか」 「書評は何のためにあるのか」 「もしも書評がなかったとしたらどうなるのか」 という問いは、... 2009.06.03 書評評論