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明治時代

お殿様、外交官になる 明治政府のサプライズ人事

江戸時代における「殿様」にあたる人々が明治時代になると廃藩置県に伴い、様々な境遇を迎えることとなった。その中には明治政府における外交官として活躍する人々がいた。本書はその外交官になった武将や殿様たちを取り上げている。 1章「鍋島直大(なべしま・なおひろ)」 肥前佐賀藩の藩主であった鍋島直大は幕末の動乱の時代の時に薩長が台頭していく中での土肥の一角に食い込み、明治になってからは留学を行い、その経験か […]

内村鑑三 悲しみの使徒

明治~昭和初期にかけて、活躍した人物であり、キリスト教研究家としての側面が強い人物として内村鑑三がいる。内村鑑三として代表的な出来事として1891年にて第一高等中学校において教育勅語の「奉拝」の際に敬礼をしなかったことにより、社会問題となった「不敬事件」がある。その不敬事件と、キリスト教との関わりとはどうであったのか、本書は評伝として取り上げている。 第一章「入信」 内村鑑三はちょうど「幕末」の時 […]

明治日本の産業革命遺産 ラストサムライの挑戦! 技術立国ニッポンはここから始まった

株式会社オトバンク 上田様より献本御礼。 幕末にペリーが浦賀沖に来航したことにより、長らく鎖国状態であった日本が開国し、近代化への道を進むこととなった。西欧の技術を取り入れながら、日本独自の技術を築き、技術立国として成長することができた。その進化に貢献した人物、本書では映画になぞらえて「ラストサムライ」と呼ばれた。その人物たちと技術革新の歴史を追っている。 第一章「“西郷どん”や“五代様”を育てた […]

信じる覚悟 超訳 西郷隆盛

著者の鈴木様より献本御礼。 西郷隆盛を敬愛する人は歴史上の人物を含めても数多くいる。有名どころでは坂本龍馬、島津斉彬、勝海舟、さらには頭山満もいる。特に頭山は若かりし頃、西郷没後に西郷隆盛の旧宅に訪れ「西郷先生の身体は死んでもその精神は死にません。私は西郷先生の精神に会いに来たのです」と残したのは今もなお有名な話である。 その西郷隆盛の言葉・思想はまさに「信」という文字の一つに限るのだが、そもそも […]

明治乙女物語

戦後間もない時もあるのだが、それ以前から「女学校」と呼ばれる学校はあった。それが「婦人学校」といったものもあるのだが、女性としての役割などもまた学べる場所としてもあった。 しかし女学校があった時代には「男尊女卑」と呼ばれるものがあった。その男尊女卑の中で2人の女学生が、その潮流にあらがい戦い続ける女性の姿があった。 ある意味「時代小説」のようであるのだが、その中でも女性の存在とは何か、女性はどうあ […]

第十六代徳川家達――その後の徳川家と近代日本

「第十六代」というと江戸幕府の幻の将軍のイメージがあるようだが、本書で取り上げるものは「徳川宗家」の宗主を挙げている。ちなみに先代の「第十五代」は江戸幕府最後の将軍である徳川慶喜である。宗家を継いだのは4歳の時であるが、その時は大政奉還が行われた時であり、その後明治時代という激動の時代の中枢の一角を担っていたのだが、歴史の教科書ではあまり取り上げられておらず、有名とはいいがたい。 しかし明治時代と […]

明治維新 1858-1881

本書の副題に「1858〜1881」とあるが明治維新が果たされたのは1867年、江戸幕府十五代将軍の徳川慶喜が京(現在の京都)に赴き、政権をすべて朝廷に委譲すると申し出たことである(大政奉還)。1858年は「日米修好通商条約」が締結された年であり、実質的に「鎖国」が解消された。 そこから「幕末」と呼ばれる激動の時代に突入し、薩摩藩や長州藩、土佐藩など中心に幕府の時代から明治の時代に変わっていった。本 […]

西南戦争

西南戦争といえば明治時代の士族反乱の中で最大のものと位置づけられている。この西南戦争は他にも「丁丑(ひのとうし)の乱」とも呼ばれている。簡単に解説するが1876年に明治政府は廃刀令など士族たちの特権を奪い精神的なダメージを負わせた。 それに強い不満と怒りをもった西郷隆盛らが蜂起して起こったのがこの反乱である。結果的に言えば官軍によって鎮圧されたが長きにわたる間多くのドラマを生んだのもこの戦争である […]

女たちの会津戦争

会津戦争といえば会津藩の「白虎隊」の物語が非常に有名である。年端もいかない少年たち(それでも15歳を過ぎたので立派な成人とされていた)が戊辰戦争に巻き込まれその会津の地で新政府軍との壮絶な死闘の末、全員が自決を遂げた……と言いたいところだが正確には20名が自刃し19名が死亡している。もっと言えば8割以上は自決もしていないことも明らかになった。 さて本書ではその会津戦争の中で女たちはどのようであった […]