書評 もんじゃの社会史―東京・月島の近・現代の変容 「もんじゃ焼き」と言えば、「月島もんじゃ」というほど月島のもんじゃ焼きはあまりにも有名である。個人的にも「もんじゃ焼き」といえば東京名物という固定観念を持ってしまう。 その「もんじゃ=月島」という構図がいかにしてできあがったのか、そして「月... 2012.12.15 書評民俗・風評
書評 海辺の家族―魚屋三代記 神奈川県大磯町 茅ヶ崎・平塚と同じく東海道線が停まり、「大磯ロングビーチ」が有名である。ワンマン政治で名を馳せた吉田茂の別荘があり、俗に言う「大磯御殿」と呼ばれていたほどである(政界でも隠語として「大磯」があったほど有名である)。吉田茂に限... 2012.11.02 書評青春
世界史 1941 日系アメリカ人と大和魂 1941年と言えば、12月8日に日本が真珠湾へ攻撃を行い大東亜戦争が開始された年であった。当時から日米関係が緊張状態にあり、いつ戦争が起こってもおかしくないような状況に陥っていた。 日本では政府による英米文化そのものを楽しむこと自体御法度と... 2012.10.11 世界史書評
技術 山手線誕生―半世紀かけて環状線をつなげた東京の鉄道史 「上野の後に池袋 走る電車は内回り 私は近頃外回り…」 「綴方狂室の痴楽」で知られる四代目柳亭痴楽のトレードマークと言われる「恋の山手線」である。後に小林旭が同名のタイトルで大ヒットしたという。 その山手線であるが、品川~田町間で新駅がつく... 2012.09.28 技術書評
書評 アイスクリームの歴史物語 アイスクリームといえば「夏の風物詩」の一つとして取り上げられるが、残暑の厳しい今日この頃でも通用する。冷たさとクリーミーな味が、暑い夏を涼ませ、至高のひとときを得ることができる、身近なお菓子の一つと言える。 しかしそのアイスクリームはかつて... 2012.09.21 書評民俗・風評
技術 鉄道と国家─「我田引鉄」の近現代史 鉄道は明治5年に新橋~横浜間に初めて敷設されて以来ずっと交通インフラとして欠かせないものとなった。しかし私は大学に入学する前までは全くと言っても縁遠い者であった。大学時代も小樽・札幌間くらいしか行かなかった。電車が重要な交通手段として認識で... 2012.09.13 技術書評
書評 英国王室御用達-知られざるロイヤルワラントの世界 日本では「宮内庁御用達」というものと言える。いわゆるイギリスの象徴と言える「イギリス王室」が贔屓にしている店がいくつか存在しているが、「宮内庁御用達」と決定的に異なる。昨今の「宮内庁御用達」は極端な話どこも名乗ることができるが(かつてそのよ... 2012.08.24 書評民俗・風評
スポーツ 「ドーハ以後」ふたたび 世界から見た日本サッカー20年史 今年日本サッカーの幕開けとして知られる「Jリーグ」が初めて開幕して20周年を迎える。 昨今では関塚ジャパンが44年ぶりにベスト4に進出したものの、その44年前の因縁を持つメキシコと対戦したが、惜しくも敗れ、さらに次の3位決定戦には宿命の韓国... 2012.08.14 スポーツ書評
日本史 アイヌの世界 北海道出身である私にとって「アイヌ」は切っても切れない、というよりも北海道とアイヌは切っても切れないものである。小学校時代の時にはよくアイヌに関する授業も受けたことがあり、地名もアイヌ語からきているものも多い。 しかしそのアイヌ民族はいった... 2012.08.13 日本史書評
宗教 四国遍路―さまざまな祈りの世界 四国八十八カ所の寺院を巡る「お遍路」こと「四国遍路」、元々平安時代から始まったのだが、平成に入って「一大ブーム」となった。前首相である菅直人も2001年と、首相を退いた2011年の2回お遍路を行った。 そのお遍路にはどのような思想があり、ど... 2012.08.12 宗教書評