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集英社新書

日本神話とアンパンマン

日本神話を考察するにあたりこれほどユニークなものはなかった。 日本神話と言うと「古事記」や「日本書記」の書物から出てきたものであるが、それを「それいけ! アンパンマン」のアンパンマンワールドと関係があるというのを考察した1冊である。一見馬鹿らしく思えるが、読んでみると驚くほど関連性が見つかる。「新発見」と言うのはまさにこのことだろうか。 「前口上」 「日本神話」を読み解くとなると当然「神話入門」や […]

悩む力

「悩む」ことは重要なことである。本書では夏目漱石やマックス・ウェーバーを中心にして「悩む」ことを展開しているが。私自身「悩む力」は上記にデカルトが入ると思う。デカルトというと「我思う故に我あり」というのが有名である。懐疑論として有名であるデカルト、物事を疑いながらかかっており、その中で本当の答えが何なのかと悩んだとしても知られている。あくまで私見であるが。 まず第1章は「私とは何者か」であるが、こ […]

テレビニュースは終わらない

本書はテレビニュースに取り巻く環境と現状について書きながら表題にあるとおりテレビニュースは終わらないと結論付ける1冊である。 9・11事件から始めイラク戦争、そして4年前にイラクで起こった人質事件における報道の在り方について事細かに書かれているだけではなく、ブッシュが再選を果たした2004年のアメリカ大統領選挙についてのニュースも書かれている。 私見についてはテレビニュースは終わらないのは私もその […]

その死に方は、迷惑です

本書は遺言書の作法と重要性についてを中心に死に直面することに向けてもろもろの準備を始めるための1冊である。遺言書と言えば死を目前にして予め遺書を用意するというイメージが強い。昨今高齢社会となっている世の中、遺言書は非常に重要視されそれの公正性を証明するために公証人仲立ちのもとで作成することで公証人市場はだんだん儲かるのではないかと邪推する。 本書が言うには遺言書は老人が大往生するために遺産相続を行 […]

ニッポン・サバイバル

東大大学院で政治学教授である姜尚中氏が著者の理論と体験談をもとに寄せられた声にこたえていくという1冊である。著者なりの答え方であり、しかも自分なりのスタンスを貫いているところに本書のいいところである。私もほとんどの意見に共感を持つことができる。 ただし憲法九条に関してはちょっと異論を述べたい。著者は憲法九条を変えることによって戦争のできる国にしようという論客が多いとおっしゃられたが、確かにそういう […]

勘定奉行 荻原重秀の生涯

学校の歴史の教科書では「新井白石」という人物は少なからず聞いたことはあるだろう。多岐にわたる学者として数多くの政策を提案をしてきた重要人物である。しかしその人物はある男を追い落として活躍したのはあまり知られていない。 その追い落とされた男が名勘定奉行である荻原重秀である。 荻原重秀については文献があまり残っておらず彼自身も文献を残していないのでそれにまつわる情報はこれが初めてであることを考えると重 […]

日本の刑罰は重いか軽いか

本書は日本の刑罰と中国の刑罰を比較して、日本の刑罰の実情について書かれている。本書を読んでみると中国の刑罰は非常に狭いことには驚いた。しかし逮捕されると厳罰が待っている、つまり中国の刑罰は非常に狭いが死刑にかかわる罪が非常に多く毎年1000人以上死刑執行されていることも明らかになっている。 では日本は一体どうなのか。日本は中国と逆で逮捕される罪の範囲が非常に広いが刑罰自体はそのほとんどが軽い。しか […]

サザンオールスターズ!!!

さすがに今日はこういう日なので、タイムリーな本をということで。 本書はサザンをはじめ桑田佳祐が歌った曲を著者なりの視点で評価をしている。評価自体は私はどうでもいいが、曲のルーツや著者なりの視点での面白さも書かれているところかな。これの感想は人それぞれであるかもしれないが、私自身素直な感想としてはここまでやっていたのかという桑田慶介への畏敬の念がさらに芽生えた。 さて、今日はサザンに酔いましれますか […]