ドッグレース
元アウトローの探偵が、元々いたアウトローの世界に戻り「人捜し」を行うというものである。しかもある事件の容疑者もまた「密売人」というアウトローの稼業。その弁護人に依頼された探偵という構図であるのだが、謎が謎を呼ぶような事件の人捜しで、なおかつアウトローの世界であるだけに、抗争の如く銃撃戦をくぐり抜けながら捜していくというさながらミステリーというよりもヤクザ小説の様相を見せている。 しかもその戦いはよ […]
元アウトローの探偵が、元々いたアウトローの世界に戻り「人捜し」を行うというものである。しかもある事件の容疑者もまた「密売人」というアウトローの稼業。その弁護人に依頼された探偵という構図であるのだが、謎が謎を呼ぶような事件の人捜しで、なおかつアウトローの世界であるだけに、抗争の如く銃撃戦をくぐり抜けながら捜していくというさながらミステリーというよりもヤクザ小説の様相を見せている。 しかもその戦いはよ […]
本書は生活保護の受給者、そしてその方々の経済自立を図るためのケースワーカーの物語である。もちろんその生活保護の受給者の中には「不正受給」を行っている人も少なくなく、本書ではその中でもタチの悪いような人ばかりである。 しかも「人の縁」はその人自身を変わらせてしまうと言うが如く、ケースワーカー自身も生活保護に陥ってしまう。ごく普通の人間が悪い人間に触れていくことで染まってしまうかのように。 そういった […]
戦後最大の経済事件として扱われている「イトマン事件」。その首謀者の一人が本書で紹介する許永中である。許永中はフィクサーとして裏から世界を支えていった。表舞台に立つことは少なく、イトマン事件で初めて出てくることになったとも言える。 現在は経済事件における服役を終え、韓国・ソウルに在住している。かつては日本で活躍したことから在日韓国人の代表格としても扱われることがあった。その許が自ら人生と、様々な交友 […]
まだ先の話であるのだが、12月はクリスマスのシーズンである。新型コロナウイルスの影響により、どのようなクリスマスになるのかは未知数であるのだが、それぞれのクリスマスがあることには変わりない。 その「それぞれ」という度合いが強くあるのが本書である。主にアウトローと言われる男女たちがどのような境遇の中でクリスマスを迎えるのかについて描かれている。 クリスマスの時期というとときめくような時期なのだが、本 […]
本書は2つの戯曲を取り上げている。しかもその戯曲は2編とも、著者が主宰する「劇団温泉ドラゴン」にて上演され、特にBIRTHは2015年に韓国の演劇祭に出展され、戯曲賞受賞を受けるなど、評価は高い。 さて本書で取り上げている2つの戯曲はどちらかというと「アウトロー」の色が強い。「BIRTH」は日本が舞台ではあるものの、「オレオレ詐欺(現在は「振り込め詐欺」と言う方が多い)」を主軸としている。事情によ […]
私よりも若干年下の2人であるのだが、その2人はアウトローで働きながらも、失敗ばかりしてしまい、ついには無一文になってしまう。しかしながら立ち直るために、今度は高齢者を狙ったことを行うのだが、小悪党の浅知恵を働かせても、結局失敗、ついには諭されてしまうようなことになった。 この2人は悪党であり、違法・脱法を行っているのだが、悪党の中にある「良心」が邪魔しているのか、あるいは「悪党」になりきれていない […]
日本には「アウトロー」と呼ばれるような集団はある。方や暴力団、方やマフィア、そして本書にて語られる暴走族である。本書はかつて存在した日本最大の暴走族集団として名を馳せ、衰えた時もOBらが様々な関わりを持つことができたという。その関東連合はなぜ日本最大となり、OBらが様々な出来事に影響を及ぼすようになったのか、そのことを取り上げている。 第1章「六本木クラブ襲撃事件」 この事件は今から5年前の9月2 […]