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エッセイ

モテるかもしれない。

モテたい この思いを持っている人は少なくない。しかしモテるためにはどうしたら良いか、実践をしてもなかなかうまく行かない人もいる。 本書の著者もその一人なのかもしれない。 モテるためなら何でもする その言葉を忠実に実践した記録(顛末)をエッセイとして綴っている。モテの道を突き進むのだが、時には畦道・獣道だったり、中には落とし穴にはまるようなこともあるような体験もあるように見える。 「どうしてモテたい […]

旅を栖とす

ここ最近エッセイを読むのだが、たいがいは「旅」にまつわる本が中心となっている。仕事柄、旅行に行く時間もなく、なおかついざ旅行をする時間があったとしても、どこに行こうか迷っている間に時間が無くなってしまう性分である。そのためか旅らしい旅は人生において数えるほどしかない。 私事はさておき、本書の著者はバックパックで10年もの間、国内外を渡り歩いていた。その10年の旅の記録を綴ったエッセイである。アジア […]

こういう旅はもう二度としないだろう

コロナ禍によって長らく旅ができなかった方々は、昨今行われている「全国旅行支援」を利用して、旅をされている人もいることだろう。もっとも旅行支援のクーポンが完売している所が続出しており、旅行会社もてんてこ舞いの状況だと聞く。 かくいう私はと言うと旅に対しての「憧れ」はあるのだが、なかなか腰が重く、旅行らしい旅行はほとんど行ったことが無い。旅行に行きたい「願望」があるのだが、仕事もあれば、お金の面、とり […]

嘘かまことか

今ではそれ程精力的に作品は出していないのだが、著者はかつて「御宿かわせみ」「西遊記」をはじめ多くの小説を世に送り出した。またそれだけで無く「ありがとう」「肝っ玉かあさん」「女と味噌汁」などテレビドラマの脚本を手がけるなどの活躍を見せた。落語ファンであれば、林家彦六(八代目林家正蔵)が演じた新作落語「笠と赤い風車」も手がけた。 その著者は昨年「卒寿」を迎えた。本書の表紙を見てみると「矍鑠(かくしゃく […]

行った気になる世界遺産

いきなり本書を否定するようで申し訳ないのだが、名所などは実際に行かないとわからない感覚がある。もちろん行った先の所について書かれている本は何冊もあり、なおかつインターネットを開いてみると、紀行文や感想、さらには名所の紹介など細々と書かれている。そのためか、本書のように「行った気になる」ことは容易にできる。 しかしながら昨今はコロナ禍であり、状況は緩和されているとはいえ、まだまだ旅行へ行くにはハード […]

世にも美しき数学者たちの日常

数学者の「日常」というよりも「生態(?)」を追った一冊である。大学教授はもちろんのこと、数学講師、数学に精通している人物など本当の意味で色々な数学者と会いインタビューを行っている。 数学の魅力、さらに数学研究の魅力など余すところなく綴られているのだが、数学者によっても数学や研究の見方がバラバラであることも面白味がある。中には数学自体が人生で、数学の公式を紐解くことに魅力を覚える方もいれば、「修行」 […]

風と双眼鏡、膝掛け毛布

日本もとい世界には数多くの「地名」がある。それぞれの「地名」には「由来」が存在しており、長い歴史のなかで育まれてきた。 本書は北海道から沖縄に至るまでの全国津々浦々に訪れ、その地域に住む人びとの思いや生物たちの姿、さらには由来にいたるまでを探し求めた旅のエッセイ集である。 とはいえど、全国の地名をすべて追うのは本の厚さのみならず、取材が膨大となるため、金銭・体力的に難しい。そこで本書は日本にある「 […]

ワンさぶ子の怠惰な冒険

著者の家族が北海道から地元・福井に帰ってからのことを綴った1冊である。5人家族+犬1匹といった構成であるため、様々な出来事が起こってもおかしくない。案の定本書では各月ごとにどのような冒険や出来事があったのか、一つ一つ綴られているのだが、そこには家族と犬との「日常」がありふれている。 著者と夫と子ども三人、そして犬の家族だが、中でも子ども三人がそれぞれ「進学」をしていく。その中での「受験」もあるなど […]

ウチら棺桶まで永遠のランウェイ

本書はモデル・タレントであるが、それ以上にYouTuberとしての活躍が強いkemio(けみお)のエッセイ集である。 私自身もそうであるが、人生は何が起こるかわからない。神奈川県で生まれ育ったkemioは元々目立つことが大好きだったという。世間一般で言う所の「引かれたレール」に対して目もくれず、目立つため、アイドルやダンサーなども目指したという。 高校3年の時、あるSNSとの出会いが彼の人生を大き […]

バブル・コンプレックス

「バブル」の時代を知る人というと50代~60代あたりの世代、下だと40代後半でギリギリと言った所かもしれない。かくいう私は30代後半であるため、バブル崩壊以降の停滞した時代のところをよく知っているため、バブルがどれほど熱狂したのかメディアで見た所でしかわからない。 本書はそのバブル世代の著者が様々な世代に触れていったとき、下の世代を中心にどのようなギャップが生まれたのか、エッセイにして取り上げてい […]