数学者の「日常」というよりも「生態(?)」を追った一冊である。大学教授はもちろんのこと、数学講師、数学に精通している人物など本当の意味で色々な数学者と会いインタビューを行っている。
数学の魅力、さらに数学研究の魅力など余すところなく綴られているのだが、数学者によっても数学や研究の見方がバラバラであることも面白味がある。中には数学自体が人生で、数学の公式を紐解くことに魅力を覚える方もいれば、「修行」の如く紐解く方もいる。
数学の「す」の字も知らない人から見ると、数学者はあたかも変態のようにも見える。しかし数学の魅力に取り憑かれながらも、新しい公式を発見すべく、研究史続ける、また数学の魅力を伝え続ける姿がそこにあった。
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二宮 敦人 幻冬舎 2021年04月08日
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