書評 祭火小夜の後悔 怪異現象を舞台とした小説はけっこうあるのだが、その中でも本書は中でも背筋が凍るような思いをするほどにまでなった本たちの一冊に数えられるほどである。 ホラー小説と呼ばれる一冊であるのだが、そのホラーの可能性を広げたといってもイイほど過言ではな... 2018.11.29 書評青春
ミステリー 怪物率 禍々しく見えるタイトル、及び表紙である。そのためホラーかつミステリーの要素があるのかなと言うイメージを持ってしまうのだが、実際にはミステリーではあるのだが、怪物の要素があるとは言え、ある意味ナンセンスさが溢れており、逆の要素があるのかも知れ... 2018.07.30 ミステリー書評
SF ウェンディゴ 謎めいたタイトルのように見えるのだが、本書のタイトルはカナダにあるとある妖怪を表している。その妖怪との邂逅を描いているのだが、本書はあくまでファンタジーなので、魔術研究を行っている人を舞台としている。 また本書は中編集であるため表題作ばかり... 2017.12.25 SF書評
書評 晴れ女の耳 元々は怪談の短編集だが、その短編一つ一つ読んでみると、今まであった怪談にまつわる童話にも似たようなタッチで描かれており、なおかつ読みやすく、しかもメッセージ性も強くのこる作品集だった。 そのメッセージの中身は単純に言えば「命」。その「命」の... 2017.01.21 書評短編集
ミステリー 神隠しの教室 学校の中に「神隠し」があるという物語である。「神隠し」というと古いホラー作品というか、ミステリー作品のイメージがあるのだが、本書はその両方にも当たらない。 もちろんホラーな部分もあるのだが、それ以上に子どもたちの勇気が試されるようなことが何... 2017.01.19 ミステリー書評
ミステリー 記憶破断者 わずか10数分の記憶しか持つことのできない記憶破断者と記憶の上書きのできる男の戦いを描かれたある意味SF作品と言える一冊である。しかしその記憶を巡ったグロテスクな表現も出てくるホラー作品ともいえ、後者の男の犯罪を暴き、捕まえるという「ミステ... 2016.07.26 ミステリー書評
ミステリー 味なしクッキー 私自身「味なしクッキー」を食したことは無いのだが、想像するに後味がパサパサしながら、それでいて粉っぽさが口に残ってしまうのかも知れない。 そういった後味の悪さというか、悪い印象が本書には本のタイトルの通りに表されているのかも知れない。しかも... 2015.04.22 ミステリー書評
ミステリー 三階に止まる とあるマンションのエレベーターに乗ると難解に止めようとしても必ず三階に止まってしまう。それがたとえ二階に止まりたいと言っても、七階に止まりたいといっても、である。エレベーターの欠陥があるのかと思ったがそうではなかった。ではどうしてなのか。そ... 2014.11.09 ミステリー書評
書評 夜市 「夜市(よいち)」は簡単に言うと夜に店を出す市場の事を言い、本書は主人公の家からかなり離れた公園で開かれていた不思議な夜市を舞台にしたホラー作品である。しかしホラー作品と言ってもヒューマンドラマも入っており、読み終わると非常に心温まる感じに... 2014.09.30 書評青春
ミステリー 四〇一二号室 本書のタイトルは本書で「最恐」と言われる事件の舞台である。その舞台はタワー型マンションと言われるところの40階にあることから「四〇一二号室」になった。私だったらあまりそう言う所に住みたくは無いが、見晴らしは良さそうと言うことは容易に想像がつ... 2013.12.14 ミステリー書評