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東北

蘇るサバ缶 震災と希望と人情商店街

昨今では「サバ缶ブーム」なるモノが起こっている。もっとも私自身もサバ缶(もとい青魚全般)は好物であり、水煮に限らず、味噌煮などあらゆるサバ缶を購入しては朝食で食べることが多くある。 本書の話に入る。本書は宮城県石巻市にある缶詰工場が舞台となっており、その工場はサバ缶なども作られたのだが、今から8年前の東日本大震災により工場は壊滅。100万缶もあったサバ缶も津波で飲み込まれた。そこから復活までの軌跡 […]

空にみずうみ

東北で暮らす方々は震災以後の生活は大きく変化をしてしまい、その変化に順応出来る方々もいれば、順応できず、様々なトラブルに巻き込まれるような方々もいる。いずれにしても苦しい生活を強いられていることも多くある。元の生活に戻れた人もいれば、未だに戻れていない方々もいる。 震災から幾年を過ぎてからどのような「日常」となっていったのか、東北地方に住むとある作家の1年を描いた一冊が本書である。 震災の傷跡が残 […]

釜石ラグビー 栄光の日々 – 松尾雄治とくろがねのラガーたち

ラグビーフィーバーが止まらない。昨年では日本代表が強豪である南アフリカ代表との試合で劇的な逆転勝ちを果たし、一躍スポットライトを浴びるようになった。現在もラグビーは止まることを知らず、「五郎丸ポーズ」でおなじみの五郎丸歩選手を筆頭として、ラグビーの人気は止まるところを知らない。 しかしラグビーにおける「熱」は古くは伏見工業の存在もあれば、本書で取り上げる新日鉄釜石ラグビーチーム(現:釜石シーウェイ […]

今を生きる―東日本大震災から明日へ!復興と再生への提言〈2〉教育と文化

これがブログにUPされたときは、3.11からちょうど2年を迎える。被災の中心にあった東北の方々にとってもそうであるが、遠く離れた神奈川の地にいる私でも昨日のように覚えている。過去にも現在にもこれほどの地震に遭遇したことが無く、本当の意味で「災害」をはじめとする、「地震」、そしてそこから来る「二次災害」の恐ろしさをひしひしと感じてしまう。 本書は「今を生きる」シリーズの第2弾として教育や文化の観点か […]

今を生きる―東日本大震災から明日へ!復興と再生への提言〈1〉人間として

あの3.11の震災から2年を迎える。 過去にも現在にもこれほど大きな地震に遭遇したのはなく、今でも昨日の事のように覚えている。あれから2年東北では紆余曲折を経ながら復興に向けて着々と進んでいる。その一方で、当方から遠く離れて住む私たちは「今、私たちにできること」を問われ続けている。といっても過言ではない。 本書は震災の中心にいた東北大学が震災からその記憶を新たなる「知」としての提言を行うための一冊 […]

おもてなしの経営学[実践編]‐宮城のおかみが語るサービス経営の極意‐

本書は[理論編]に対し、実践編として宮城にある有名な旅館のサービスについて、東北・宮城の旅館・ホテルを9軒、それぞれの女将たちが大学で講演を行ったものをライブ形式で綴っている。 なお、本書は宮城県の旅館の女将たちが女将としての質の向上と、宮城における旅館サービスの向上を目的とした「みやぎ おかみ会」の方々の協力の下、つくられている。 第1章「食にこだわる大規模旅館の経営」 「松島や あぁ松島や 松 […]

おもてなしの経営学[理論編]‐旅館経営への複合的アプローチ‐

旅館やホテルなどでは「おもてなし」とよばれる振る舞いや考え方が根底にある。ビジネス書の中にはその「おもてなし」を「ホスピタビリティ」と呼ばれるものである。 「旅館」や「ホテル」にある日本独特の「おもてなし」は日本人のみならず、海外から旅行に来た方々からも評価をしているほどである。本書はその「おもてなし」を基にした経営についての理論を東北の旅館をケースに示している。 第1章「日本の歴史に見る「おもて […]

それでも東北は負けない ~宮城県知事が綴る3・11の真実と未来への希望~

2011年3月11日、東北・関東地方を中心に強い地震に襲われた。その後未曾有の津波が襲われ多くの命や家屋を飲み込んだ。福島第一原発のメルトダウンも併発し、全国的に電力不足に発展するなどに見舞われた。特に東北地方では第一原発のメルトダウンによる放射能漏れ、そしてがれき処理などの課題が山積しており、復興まで時間がかかるような状況に陥っている。 あれから1年、東北地方の復興は進んでいるとはいえ、その足取 […]