空にみずうみ

東北で暮らす方々は震災以後の生活は大きく変化をしてしまい、その変化に順応出来る方々もいれば、順応できず、様々なトラブルに巻き込まれるような方々もいる。いずれにしても苦しい生活を強いられていることも多くある。元の生活に戻れた人もいれば、未だに戻れていない方々もいる。

震災から幾年を過ぎてからどのような「日常」となっていったのか、東北地方に住むとある作家の1年を描いた一冊が本書である。

震災の傷跡が残るような所もあるのだが、復興の息吹が感じられ、なおかつ東北ならではの「日常」が取り戻されたり、あるいは新しい「日常」が生まれたりするようなこともあった。
東北は復興に向けて動いているのだが、その動いている中でどのような変化が起こっているのか、それは東北以外の人々では知り得ないようなことであるのだが、著者自身も取材を行ったこともあり、東北の方々たちの日常を見て取れることができた。