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競争

資本主義の方程式-経済停滞と格差拡大の謎を解く

資本主義は先進国のほとんどで採用されているのだが、そもそも「資本主義」といっても、時代とともにあり方が変化している。その「変化」とはいったいどのようなものか、そして資本主義経済における「格差」や「停滞」がなぜ生まれるのかなどを紐解いている。 第1章「資本主義経済の変遷」 「資本主義」そのものの定義になると、地域単位で、物々交換や地域独自の通貨を用いて交換を行うなどの概念が古代アテナイやローマの頃か […]

パリ・オペラ座バレエ学校物語 コンスタンスの新しいダンス

本書の舞台である「パリ・オペラ座バレエ学校」は実在しており、1713年にルイ14世によって設立されたバレエ学校である。世界最高峰のバレエ学校として名高く、競争倍率も非常に高く、日本の宝塚音楽学校はだいたい20~40倍ほどである一方、パリ・オペラ座バレエ学校は150~400倍(男女差による)とも言われる。 さらに合格してからも必ずパリ・オペラ座バレエのバレエ団に入れるとは限らない。入学してからも様々 […]

3000年の叡智を学べる 戦略図鑑

著者の鈴木様より献本御礼。 「戦略」の在り方・手法は時代と共に変わってくる。本書はその戦略について古代から現代に至るまでのことを取り上げているのだが、どのような戦略を行ったのか、戦争もあれば、商業的な競争に至るまでのことについてを、タイトルに「図鑑」と冠しているだけあり、図や漫画などもあり、分かりやすく提示している。 第1章「古代・中世・近代の戦争戦略」 孫子やカエサル、チンギス・ハンやマキアヴェ […]

小さくても勝てます

ダイヤモンド社様より献本御礼。 企業の勝ち負けは会社の規模によるものではない事はよく知られているのだが、実際にケースモデルとなっていることはほとんどなかった。本書はその数少ないモデルケースの一つであるのだが、西新宿にある小さな理髪店が行列店に変わった際の戦略を余すところなく伝えている。 第1章「戦略的発想で志を追いかける」 理容室飲食店と同じようなチェーン店化の一途を辿っており、なおかつ競争の激し […]

協力と罰の生物学

生物が生き残るためには「競争」は必要なことである。その一方で「罰」というのはいったいどのようなものがあるのだろうか、というのが気になってしょうが無い。本書は生物の競争における「協力」の姿と、「罰」の姿について描いている画、前者は動物と動物、植物と動物など挙げるだけでも枚挙に暇が無いのだが、代表的なものを取り上げている。 後者の「罰」はある事をすることで喰らうのだという。実際に人間でもそういった事を […]

ゾウを倒すアリ

経済界のみならず、政治的な世界、もっと大きくは「国家」の世界でも「ゾウ」と呼ばれる存在と「アリ」と呼ばれる存在がある。その「アリ」が「ゾウ」を倒す事象もごくまれにであるが存在するのも事実である。本書はその事象がなぜおこるのか、そしてその事業を興すビジネスモデルにはなにがあるのかについて紹介している。 第1章「「人間力を磨くビジネスモデル」で勝つアリ」 会社を運営するのも、そのもとで働くのも「人」で […]

3年後に生き残るクルマ

約3・4年前までは「自動車王国」として日本が君臨していた。しかし景気は急速に減速し、やがてトヨタやホンダに対するリコールが相次ぎ、追い打ちをかけるかのような「超円高」がすすみ、自動車業界の衰退が著しくなったと言われている。 本書は自動車業界が生き残るためにどのようなクルマをつくるべきか、業界はどうあるべきかを提言した一冊である。 第1章「自動車の行方」 ご存じの通り、日本におけるクルマの販売台数は […]

こころの価値を売る世界にただひとつだけの会社

洋泉社 依田様より献本御礼。 元来ある「資本主義」は他の企業を踏み台にして成長を遂げる、言わば「競争社会」であった。ところが一昨年から続く大恐慌によりそのシステムが崩壊しつつある。本書は「競争で勝つ」ことよりも社員や顧客の「こころの価値」を売り、利益よりも「win-win」の関係をつくる大切さをケースをもとに説いた一冊である。 第1章「肉食系企業と草食系企業」 近頃「草食系男子」と「肉食系女子」と […]

ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する

ブルー・オーシャン戦略に関する本がたくさん出ている。本書はその原点となった1冊である。ちなみにこの「ブルー・オーシャン」とは競争原理が全くない未開拓市場のことであり、逆に競争原理により血みどろの戦いが繰り広げられていることを「レッド・オーシャン」と呼ばれる。 ではこの「ブルー・オーシャン」をどのように見つけるのか、そしてどのようにして戦略を立てて、どのように実行すればいいのかについて書かれている。 […]

競争しても学力行き止まり

昨年の4月に43年ぶりに「全国学力テスト」が再開された。学力の競争原理を身に付けさせるという目的で行っている。私はそれについては複雑な立場である。競争原理は必要不可欠であるが、それによって落ちこぼれをどうすればいいのか、そして学力格差で下に追いやられた学校はどのような立場はどうなるのかという心配もある。ちなみにこのような教育方法はイギリス型教育モデルであるという。 本書はいま日本が行っているイギリ […]