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脱出

少女を埋める

「自伝的小説」はこれまで何度も読んできたのだが、著者の小説は自ら「社会」に対して、「メディア」に対しての苦しみが映し出されている。コロナ禍に伴っての帰郷と、その故郷での絶望と脱出が描かれている。 本書にて描かれている物語は著者自身のインタビューなどで度々取り上げられていた故郷や家族についてが中心となっている。もちろん「自伝的小説」のため、主人公像は別の人であるのだが、中身は著者自身である。 私自身 […]

未来からの脱出

周囲が「楽園」と呼ばれている場所でも、捉える人によってはそれが「地獄」と考えることもある。また楽園でも脱出不可能となると、それは「監獄」とも呼ばれる。 本書はとある施設であるが、平穏な日々を送っていた。しかしながらあるメッセージによって脱出ゲームが始まる。そもそも平穏な日々を送っているのだが、どうやってその施設に入られたのか、またその施設はいったい何かも含めて「謎」だった。よくある「井の中の蛙」と […]

この地獄を生きるのだ うつ病、生活保護。死ねなかった私が「再生」するまで。

著者は本当の意味での「地獄」を味わった人なのかもしれない。それ程の不幸を味わいながら、立ち直り、活躍をしているのだが、病と今もなお闘っている状況であり、体験記を今もなお綴り続けている。その病が発病してから闘いはじめ、そして闘い続けている最中を綴っているのが本書である。 第1章「精神障害、生活保護、自殺未遂」 短大を卒業し、雑誌の編集者として社会人生活を始めたときから大きなつまずきを起こしてしまった […]

穴 HOLES

単純に穴を掘るだけの一冊だけであるかも知れないのだが、本書が紡ぐ物語は単純に穴を掘るだけではとどまらない。穴を掘ることを巡って様々な「罪」と向き合い、乗り越えていく。 その「罪」はどこから来ているのか、本書で出てくる少年たちの数だけある。しかし主人公はむしろ「無実の罪」を着せられたのだが、その「無実の罪」自体が「罪」としてカウントされているのかも知れない。それはキリスト教として存在している「原罪」 […]

デジタルデトックスのすすめ~「つながり疲れ」を感じたら読む本

私自身、仕事をする際にパソコンやスマートフォンなどのガジェットを使うことが多い。もっとも仕事柄ほとんどそれに触れることが多く、やりとりを行う際に、メールやインターネットを使うことが多いのだが、それが「ネット依存」の引き金になってしまうこともある。 実際に仕事柄「ネット依存症」になってしまう自分もおり、そのたびにそこから脱出できないかと模索していた。そこで本書である。本書は「ネット依存」から脱出する […]

「嫌消費」不況からの脱出

一昨年の話に遡るが「「嫌消費」世代の研究――経済を揺るがす「欲しがらない」若者たち」という本で、私たちの世代の「嫌消費」について分析を行った一冊を紹介したが、本書はその続編として「嫌消費」世代が台頭したとき、その不況から脱出する方法を提言している。高度経済成長期でモノは急速に豊かになり、飽和状態になっていったのだが、その反動が「失われた10年」を経てやってきたと言える。不況の中でももっとも「厄介」 […]

日本脱出~この国はあなたの資産を守ってくれない

午堂登紀雄様より献本御礼。 ギリシャを発端とした「ヨーロッパ危機」が止まるところを知らない。かく言う日本も「失われた10年」と呼ばれた時から赤字が急速に膨らみ、今や「デフォルト宣言」も現実味を増してきた。そのような状況のなかで昨年3月には「東日本大震災」もあったことが追い打ちとなり、経済の閉塞化も止まらない。先日「資産フライト」にも書いたのだが、日本の円を海外の口座に預ける人も富裕層ばかりではなく […]

資産フライト 「増税日本」から脱出する方法

今は少しずつ景気が回復しつつあるものの、私たちの生活の実感はほとんど感じられない。ましてや為替相場では1ドル80円台の状態が今もなお続いている。 しかし私たちの生活で感じられない経済で、あることが起こっている。その一つに「キャピタル・フライト」があげられる。 「キャピタル・フライト」は簡単に言うと「資本逃避」の事を言い、自らの財産を国内から海外へ流出する事を指している。2002頃から懸念され始めた […]

脱スラ!―スランプ脱出!プロが教える超鉄則

人は誰しも「スランプ」というのは必ず出てくる。恥ずかしながら私も年度初め前後はスランプであった(たまたまF1があったので毎日継続できたというのは御愛嬌であるが)。 そのスランプというのはもがけばもがくほどその泥沼にはまっていってしまう厄介なものである。本書はそのスランプの脱し方をケーススタディを兼ねて紹介している。 第1章「スランプとは何か」 スランプの意味は上記のとおりである。しかしスランプに陥 […]