貧乏モーツァルトと金持ちプッチーニ
サンライズパブリッシング様より献本御礼。 私自身、クラシック音楽が好きであり、色々な曲を聞きながら何かやることが好きでもある。もっとも本書のタイトルにあるモーツァルトは好きな作曲家の一人であり、なおかつプッチーニは自分自身が最も好きなオペラの作曲家でもある。 私事は置いといて、本書はあくまで「喩え」であり、「知的財産」にまつわるビジネスの戦略について、そのイロハはもちろんのこと、それを専門にしてい […]
サンライズパブリッシング様より献本御礼。 私自身、クラシック音楽が好きであり、色々な曲を聞きながら何かやることが好きでもある。もっとも本書のタイトルにあるモーツァルトは好きな作曲家の一人であり、なおかつプッチーニは自分自身が最も好きなオペラの作曲家でもある。 私事は置いといて、本書はあくまで「喩え」であり、「知的財産」にまつわるビジネスの戦略について、そのイロハはもちろんのこと、それを専門にしてい […]
世の中には様々な選書があるのだが、その中でも最も新しく作られたのが「角川EPUB選書」といえる。ちなみに本書はその第1号に位置づけられており、なおかつKADOKAWAの会長自身が筆を執ったところに意気込みが感じられる。おそらく本書を出すにあたり「EPUB(電子書籍のファイルフォーマット規格)」に関連する著作権についての出来事があったという。それは本書の「はじめに」にて記載されている。その出来事を綴 […]
「アーカイブ」というと元々は図書館や博物館、美術館などの施設がそれぞれになってきたという。しかし最近では急速なデジタル化により、ネット上にアーカイブを持つことができるようになった。しかしそれが「デジタルアーカイブ戦争」という新たな戦争の火種となってしまった。 「デジタルアーカイブ」というと、図書館の情報なのだから私たちの生活とは何の関係もないのだろうと思いがちなのだが、実は活用によっては国益にかか […]
「聖地巡礼」というと、宗教における「メッカ」と呼ばれるところに訪れるというものが本来の意味であるが、最近ではアニメ・マンガ・ドラマ・映画の舞台となったところを見てみることを表している。本書で紹介するアニメ・マンガには多くの舞台がある。もっと言うとアニメやマンガ化してきたことにより、地域振興の材料にしている所もある。本書はアニメ・マンガ作品の舞台となったところの地域振興の現状とともに、これからの「ま […]
ネットが隆盛し、YouTubeなどの動画共有サイト、さらにはブログやSNSなど個人で発信できるサイトが色々と出てきている。色々投稿できる、表現できるのだが、そこには必ずといってもいいほど「著作権」が議論の的になる。 この「著作権」について、ネットの自由と著作権はいつも議論になるのだが、昨今行われているTPP(Trans-Pacific Partnership:環太平洋戦略的経済連携協定)の交渉が大 […]
「海賊党」と言う言葉はあまり聞いたことがない。むしろ本書に出会って初めて聞いたとも言える。「海賊」だからソマリア沖などで猛威を振るっている者達のことを想像してしまうのだが、そうではない。 しかし本書で言う「海賊」はそうではなく、DVDなどの「海賊版」のことを指しており、21世紀のヨーロッパで徘徊しているのだという。 それらのことをまとめてみると、「海賊党」は「不正ダウンロードや不正コピーを推奨して […]
月に1回以上セミナーなどのイベントに出没する私は編集者にお会いすることがある。編集者の方々の話を聞くと、編集者同士、もしくは作家とのやりとりに関するエピソードなど、ブログでは書けないような四方山話もある。その話を聞くだけでも面白い。 私事はさておき、編集者の仕事は作家が書かれた話を編纂する、もしくは出版社の企画会議に出すなど様々であるが、その編集者も著作権やプライバシーなどの「危機管理」の仕事もあ […]
このごろ「著作権」に大きな関心が寄せられている。その大きな要因の一つとして「Web2.0」の誕生と隆盛が挙げられている。急速な技術革新により、著作権保護などの方の整備が追いついていない現象が起こっている。 それどころか技術革新と著作権保護そのものが対立関係にあるように見えており、「タマゴが先か、ニワトリが先か」という不毛な議論になることも少なくない。 本書は「Web2.0」と著作権の現状、そしてこ […]
これまで当ブログでは「著作権」にまつわる本をいくつか取り上げている。技術の進化により、著作権そのものが問われ始めている。 しかし本書で紹介される「追及権」というのは初めて聞く。ましてや本書に出会うまで「つ」の字すら知らなかった。「追及権」とはいったい何なのか、本書は著作権そのもののメカニズムとともに解説している。 第一章「芸術家は貧しいのか」 著作権の話にはいる前に元々芸術家はどのようにして生活を […]
「著作権」は誰のためにあるのだろうか。 法律的な建前上では「著作者」のためにあるのだというが、果たして「著作者」とはいったい誰のことを指しているのだろうか。 それを聞く理由として「著作隣接権」など「著作権」から派生する歪なものまである。本書のタイトルにある「著作権」は止めようのない暴走した「魔物」と化しているようにしか思えなくなる。 本書は著作権の現状と、これからのメディアやコンテンツがどうあるべ […]