TAG

表現

あいまいな会話はなぜ成立するのか

会話をして行く中で、「あいまい」な表現で伝えられることが度々ある。もっとも当ブログでも紹介していく中では、具体的に述べるところもあれば、相手に対して「実際に本を見てみたい」と思わせるようにわざと「あいまい」にして紹介している所もある。 それはさておき、日本語は繊細な表現がいくつもあり、その表現自体があいまいになっている要因になると指摘もあるが、会話ではいわゆる「つうかあ」というようなもので、何も言 […]

一生ものの「発信力」をつける 14歳からの文章術

私自身も色々な事を書いたり、読んだりすることがあるため、文章については触れない日はない。特にインターネットを利用するようになり、ブログで記事を書くようになってからは読む・書くことは日常茶飯事のようになった。 では私に文章力はあるかと言うと、個人的な評価では「ない」と考えている。他の方々から見たらどうなっているのかはわからないが、他の方々の文章を比べてみると、構成や考え方など足りないところがたくさん […]

車椅子の横に立つ人―障害から見つめる「生きにくさ」

生きにくい世の中である。しかし何かしらのハンディを持っている方々はその度合いが強いという。しかしこの「生きにくい」の度合いは、車椅子を押している方々もハンディを持っている人と同じように強い。車椅子を引いている、ただそれだけなのに、なぜここまで生きにくいのか、そして生きのびるためにどうあるべきか、本書は文化論的な観点から取り上げている。 1.「言葉にできない生きにくさの前で」 近頃ではある種自動車の […]

残念なビジネス英語

著者の岡田様より献本御礼。 仕事において英語を使う機会もだんだんとではあるが多くなっているかもしれない。もっとも仕事によっては英語を使わないと仕事にならない所もあるかもしれない。その中でビジネス英語は重宝されるのだが、使い方によっては相手から不安がられ、なおかつ信用を失ってしまうことも少なくない。では相手から良い印象を持つ、あるいは距離を縮めていき、ビジネスでも上手くいくための英語をどうしたら良い […]

ファッションの哲学

ファッションは元々身なりのことを表しているのだが、そのファッションにしても身体のこともあれば、さらには流行もある。流行の先には文化や産業、表現といった要素があり、表現の在り方もファッションとともに変わっていく。 ではファッションはどのような「哲学」を持っているのか、本書はそのことについて取り上げている。 第1章「着ているもので、その人がわかる」 私自身もそうであるのだが、ファッションに「無頓着」な […]

時代劇の「嘘」と「演出」

この頃地上波では時代劇が少なくなってきているといった声がある。しかしながら時代劇は今もなお放送されており、CSでは「時代劇専門チャンネル」と呼ばれる時代劇を中心に扱っているチャンネルがあり、なおかつ他のCSチャンネルでも時代劇を取り扱うことが往々にしてあるため、全体的に少なくなってきているとは言えない。 私もいくつかであるものの時代劇を観たことがある時代の情緒はもちろんのこと、時代劇独特の殺陣(た […]

ポピュラーカルチャーの詩学―日本語の文字に秘められたマルチモダリティ

文字や詩といった言葉には文化がある。その文化には歌もあれば、小説・マンガといった物語などが紡がれることがあり、日本語もその例外ではない。もっと言うと前々から書いたのだが、日本語にはひらがな・カタカナ・漢字と使い分けられ、細やかな表現をつくる事ができる。そのため日本語としての文化はどのように形成づけられていったのか、本書は日本語における「詩」を基軸に取り上げている。 第1章「ポピュラーカルチャーの詩 […]

abさんご

本書は第148回芥川賞を受賞した作品である。もっと言うと史上最高齢で芥川賞を受賞した作者であり、作品である。しかし本書は中編でありながら、小説のあり方を大きく覆すような一冊である。 何が覆しているのかというと、本書には人を指すような「固有名詞」が一切ない。しかももっと言うと途中までは横書きで左読みなのだが、最後の一篇だけは縦書きで右読みとなっている。そう考えると今まで小説を読んだ方々にとっては「何 […]

「表現の自由」入門

日本国憲法の第21条にて定められているものとして「表現の自由」がある。その自由はどのようにして担保するのか、そしてその表現の自由はどの範囲で保障されるか、そのことについて取り上げている。ちなみに本書は日本国憲法上での「表現の自由」ではなく、それが条文化された歴史も踏まえている。 第1章「表現の自由」 日本では冒頭にも書いたところで明文化されているが、アメリカでは「合衆国憲法」にて定められている。ほ […]

名誉毀損―表現の自由をめぐる攻防

日本国憲法第21条には「表現の自由」が保障されている。その一方で刑法230条第1項にて名誉毀損罪があり、他人の権利などを侵害・損害を被るような発言・行為を行った場合、懲役・禁錮・罰金刑が課される法律である。ほかにも名誉毀損は刑法だけではなく、民法上でも「不法行為」にあたり、損害賠償責任を負う側面も存在する。 法律を3つ提示したのだが、実際の所「表現の自由」と「名誉毀損」の線引きはいったいどこにある […]