書評 雨の日は、一回休み 「おじさんだってつらい」 この言葉がどうしても頭から離れられない一冊である。「男女雇用機会均等法」が施行される前はおじさんたちは頑張れば活躍できる土壌があった。しかし先述の法律が施行され、また社会的な風潮が変わってからは、実力などが伴わなけ... 2022.11.16 書評短編集
書評 修羅の家 「女性」のことは男性に聞いてもわからないことがたくさんある。最も考え方や性的な特徴までまるで違う。しかしそのなかで、女性のなかにある「恐怖」の姿がここにあったと言うほかない。 本書の主人公の男性は暴行されている現場をとある女性に目撃され、か... 2020.08.06 書評青春
書評 ヴィオレッタの尖骨 本書は短編集と言うべきか、中編集というべきか悩むところである。短編集であれば20ページくらいを1編としているのだが、本書は30~40ページを1編としているため、中編というにしても、ページ数が少ない。 それはさておき、本書は恋愛小説であるのだ... 2019.03.01 書評短編集
書評 ハオスフラウ アメリカとスイス、そしてドイツの3国が入り交じっているような気がしてならなかった。本書の舞台はスイスのとある街にあるドイツ語教室。その教室には様々な人がいるのだが、一人にとあるアメリカ人がいた。 ドイツ語というよく分からない言語を習得する傍... 2018.07.23 書評青春
書評 世事は煙の如し 中短篇傑作選 本書のタイトルの一部である「世事」とは、 「1.世の中の事。処世の事。 2.僧が、通常の食事以外にとる食事。 3.世帯のこと。家事。また、食事。」(「広辞苑 第七版」より) とある。食事という意味合いが多いのだが、実際には「家族」や「世... 2018.05.10 書評短編集
国内政治 ドイツ大使も納得した、日本が世界で愛される理由 日本の良さは日本人にわかるものもあれば、外国人にしかわからないものもある。その中でも著者は駐日ドイツ大使、及び大使館勤務を合わせて8年間日本に滞在してきた中で日本の良さを取り上げている。もちろん本書もその一つであり、なおかつドイツ語でも同じ... 2016.11.04 国内政治書評
エッセイ 最初のオトコはたたき台 オトコを使って何の「たたき台」をするのか気になって本書を手に取ったのだが、そもそも女性を磨くため、あるいは恋愛のための「たたき台」という意味合いであるのかもしれない。 「かもしれない」と表記した理由として、本書の中にはその「たたき台」と表記... 2016.03.21 エッセイ書評
書評 甘いお菓子は食べません 「甘いお菓子」というのはある意味レトリックで、「お菓子」は恋愛に見立てている。直接的にタイトルのことを表すと「もう(少女マンガや純愛小説のような)甘い恋愛はしない(もしくはできない)」と宣言しているようなものである。 それ故に短編集であるが... 2016.01.28 書評短編集
書評 ぼくらはそれでも肉を食う―人と動物の奇妙な関係 今日はクリスマス。クリスマスというとケーキを食べたり、ローストチキンやフライドチキンを食べると言うことがある。その為にスーパーやコンビニでは七面鳥や鶏肉などが使われるのだが、本当のところ人間と動物の関係はどうなのだろうか。クリスマスに本書を... 2014.12.25 書評民俗・風評
哲学 二人で生きる技術─幸せになるためのパートナーシップ 「夫婦共白髪まで」と言う言葉が死語になりつつある。その要因として価値観の相違が許されない、あるいはすれ違いの多さ、さらには恋愛観の多様化、など様々なものがある。そのために夫婦で長らくいることがなかなか難しいという。 しかし本書は「夫婦」の物... 2013.11.22 哲学書評