ドイツ大使も納得した、日本が世界で愛される理由

日本の良さは日本人にわかるものもあれば、外国人にしかわからないものもある。その中でも著者は駐日ドイツ大使、及び大使館勤務を合わせて8年間日本に滞在してきた中で日本の良さを取り上げている。もちろん本書もその一つであり、なおかつドイツ語でも同じような本を上梓している。

1章「日本文化は面白すぎる」
日本にはアイドルやオタクの文化があるのだが、そこには日本にしかない「ソフトパワー」が存在するのだという。そのソフトパワーとは一体どのようなものなのかを日本の社会や映画、アイドル、さらには季節などあらゆる観点から取り上げている。

2章「日本とドイツの強い絆」
ドイツと日本の関係は物理的には遠いようでいて、実はけっこう近いところにある。もっとも年末でよく取り上げられるベートーヴェンの「第九(交響曲第9番、「歓喜の歌」とも言われている)」や、最近では地域で「オクトーバーフェスト」も行われるようになった。もっとも日本国憲法の前身である「大日本帝国憲法」はドイツ帝国時代の「ワイマール憲法」を参考にしたものもあるため、文化的な近しさもある。他にも要因があるのだが日本とドイツの距離は近く、それでいて絆もあるという。

3章「日本の政治は不思議だらけ」
海外から見ても日本の政治家は不思議な生き物のように見え、なおかつ政治も「不可解」と呼ばれるようなものがあるのだという。その理由について本章にて取り上げている。

4章「魅力ある国を創る教育」
日本の教育について国内では何度もネガティブな問題として取り上げることが多い。そもそもその教育は良いのか悪いのか、海外の目から見ると、「心技体を育てることができる」「厳しさがちょうどいい」のだという。そういった日本の教育の良さについて取り上げている。

5章「忘れがたき東日本大震災」
そもそも日本について取り上げた、あるいはブログで日本のことについて書こうと思ったきっかけは今から5年前に起こった東日本大震災である。その震災の時、ドイツ大使館では何が起こったのか、そしてドイツ大使館として日本のためにできることとは何かを著者自身大使だったころのエピソードを綴っている。

6章「もう一度日本で味わいたいこと」
ドイツ大使館勤務、そしてドイツ大使の両方の時代で日本のものを数多く体験してきたという。その体験してきた中で最も印象に残ったものを列挙している。有名なものから、重箱の隅についたものまで網羅されている。

日本の良さは色々ある。その中でも長年日本に滞在して、そして帰国してからでこそわかることがある。その片鱗を見せたのが本書と言える。

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