外資系トップの英語力

ダイヤモンド社 様より献本御礼。
ビジネス界において「グローバル化」の嵐が吹き荒れる中で英語の重要性が増している。事実楽天やユニクロでは2012年度には社内公用語を英語にすることが決まっている。

そのような時代の中で英語に関しての勉強や重要性を各リーディングカンパニーのトップ10人がそれぞれの立場で主張をしているのが本書である。
本書は全員で10人紹介されているが、その中で選りすぐりの5人を当ブログで紹介する。

<梅田一郎>
梅田氏は社会人になってからこつこつと勉強をし始めた。しかし、梅田氏が海外に赴任したときにはそういった勉強法がほとんど意味がなかったことを痛感した。しかし現地に行ってから勉強法を変えてから英語を自然と身につけられるようになった。そして英語そのものをうまくなろうというのと同時に、英語でもっていかに伝えられるかを学んだという。

<織田秀明>
織田氏は40歳に海外赴任となったが、それまでは全くといってもいいほど勉強はしていなかった。現地で英語を覚えた類である。現地にて英語を覚えつつ、グローバル化の波を垣間見た。その中で英語で話すことではなく、伝える心や「誠意」を持つことが大切だという。

<小出寛子>
小出氏もまた学校で英語を勉強したが、結婚で海外の大学院に入学することとなった。いくら英語を勉強をしても、いざ使ってみると意外と話せなかった。聞き取れなかったり、英語が全くわからなかったりする事が多かったという。そこで小出氏は「恥」を捨てて周りに教えてもらったりしたことによって英語を身につけたという。

<須原清貴>
須原氏が英語を勉強し始めたのは商社にいたとき、現地にての体験からのことである。それから海外の大学にてMBAを獲得し、外資系コンサルティングに入社し、英会話学校の経営を経て現職となった。その中で英語を学び、かつ英語を駆使しながら、過酷な体験を積んでいった。

<程近智>
程氏は小学生の頃からインターナショナルスクールに通っていたため、生の英語にふれており、大学もアメリカだった生粋の「国際人」と呼ばれる人物である。まさに「英語漬け」と呼ばれる環境の中で程氏は様々な国の人と出会った中で会社として、ビジネスマンとしてどうあるべきかを考え、見える・見えない問わず、形としていった。

本書で紹介されたトップはいずれも外資系企業である。海外赴任や外国人との関わりの中で「グローバル化」を直にふれたトップ10人が日本経済、そして日本企業のこれからはどうなっていくのだろうか、トップそれぞれの英語はどのようにみるのかがよくわかる一冊である。