1型糖尿病をご存知ですか?―「1型はひとつの個性」といえる社会をめざして

日本では糖尿病に罹患した人、さらには予備軍を含めると2000万人にも及ぶ。しかし糖尿病の中には様々な種類があり、本書で取り上げてている「1型糖尿病」もその一種である。もう一種類である「2型糖尿病」は肥満を原因として筋肉や脂肪組織へのグルコース取込が低下する糖尿病である一方で、「1型糖尿病」は膵臓の細胞破壊により罹患する糖尿病の一種である。糖尿病の患者人口の5~10%と比率的に低いものの、厄介な糖尿病の一種である。その理由としては生活習慣病とは別の原因があるのだという。その「1型糖尿病」の全貌と対策への道筋はどうであるのかを取り上げているのが本書である。

第1章「1型糖尿病の基礎知識」
冒頭でも取り上げたのだが「2型糖尿病」は肥満などが起因としているため、生活習慣から来るのだが、「1型糖尿病」は「自己免疫性疾患」と呼ばれる免疫部が原因による糖尿病である。「厄介」と言う言葉は原因部、さらには後にも取り上げるように治療法が確立されておらず「難病」に近い。もっとも治療にしても食事療法や運動でも効果は薄いことにある。唯一あるのが「強化インスリン療法」である。

第2章「1型糖尿病患者が抱える困難」
実際に治療法がないので「難病」と言えるのだが、「1型糖尿病」は「難病法」による「指定難病」に至っていない。そもそも難病法(難病の患者に対する医療等に関する法律)は、それに指定された病にかかったことにより国からの助成金を受けることができるという法律であり、3年前から施行された。しかし「1型糖尿病」はそこに指定を受けていなかったが為に、実質的な難病にあるのだが、難病指定されていないため、治療はほぼ全額自費でまかなわなければならないことにある。そのため病気の苦しみと経済的な苦しみのダブルパンチにあると言える。

第3章「「1型糖尿病難民」を生まないために」
著者はその「指定難病」の指定に向けて医学的見地などありとあらゆる見地で動いている。その理由としては助成金を得るだけでなく、日本中にそれが難病であることを認知すること、そして経済的な理由から満足な治療を受けられないと言うことから打開するために動いている。

第4章「1型糖尿病「治らない」病気から「治る」へ向けて」
第1章でも記載したのだが、「1型糖尿病」の治療法はインスリン両方のみである。その治療をしても一生背負わなければならない病気となってしまっている現状にある。さらいはインスリン療法による副作用による症状や合併症の発症もあるため、それを根治するにはさらなる研究が必要であるという。

「1型糖尿病」は以上の理由から厄介な糖尿病である。原因はある程度特定はできているものの、根治は未だ研究段階にあり、なおかつ難病指定ができておらず、満足に治療できるような人が少ないことも現状にある。その側面を本書にて知ることができる。

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