哲学で解くニッポンの難問

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哲学で解くニッポンの難問 哲学で解くニッポンの難問
三田 誠広

講談社  2011-03-29
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日本の政治のみならず、社会全体で様々な「問題」を抱えている。「問題」によってはすぐに解決できるものもあれば、いつまでも解決の道筋のたたない、いわゆる「永遠の課題」といえるようなものもある。
本書はどちらかというと「後者」といえるようなものを「哲学」の観点から紐解いている。章立てを見てみると、根本的な話題が多く、むしろ「哲学」でなければ読み解くことができない問題ばかりである。ちなみに本書はお悩み相談室のように各章に関しての疑問や悩みをQ&A形式にて答えている。

第一章「「現実」という難問」
現実の反対は何なのだろうか。言うまでもなく反対は「理想」である。しかしその「理想」も現実を鑑みながら作り出されたものと考えると、現実と理想は表裏一体なのかもしれない。
それはさておき、「現実」は今の状態を表しているのだが、どうしても目をつむったり、反らしたくなるような現実もある。本章ではそのようなつらい現実の悩みについて答えている。

第二章「「定年」という難問」
「定年」は誰が定めたのだろうか。それはいつの間にかそれが定められたのかもしれない。ちょっと調べてみたら、

「法規・規則により、一定の年齢到達を事由に退官・退職することになっている年齢。」goo辞書より)

とある。定年退職を迎えたときにあなたは何をしたらよいのか、没頭できる趣味や楽しみたいことがたくさんあるとするならば本章を読む必要はないのだが、そうはいかない人も多い。本章では定年に関しての悩みについて答えている。

第三章「「夫婦」という難問」
「夫婦」とは何なのだろうか。調べてみると、

「婚姻関係にある男女の一組。夫と妻。めおと。」goo辞書より)

本章ではそれについての悩みもあるのだが、答えは「何だかなぁ・・・」という答え方をしている。というのもそもそも「哲学」で読み解いているのだから、「哲学」的に紐解いて欲しかったからである。回答自体はもっともらしいが。
それはさておき、本章では夫婦に関する悩みを答えている。

第四章「「主婦」という難問」
最近では「主婦」だけではなく「主夫」をする人も多い。もっとも女性が働ける場も増えてきており、「専業主婦」をする人も少なくなってきている。「主婦」の役割は家事だけではなく「子育て」もあるのだが、本章では「子育て」に関する悩みが多いように見える。

第五章「「死」という難問」
哲学でもっとも紐解く題材が多いのが「自分」や「考え方」「生き方」、そして「死」がある。「死」のあり方は哲学でもあるのだが、宗教でもそれを取り上げている。
本章ではタイトルにあるようなことについて答えているが、本書の中でもっとも「哲学的」と言える。

第六章「「日本」という難問」
「日本」はどのような国なのか、「日本」はどのような歴史を辿ってきたか、これを哲学的に答えるのは難しい。むしろ政治哲学や思想学という分野に当たるのではないかと考える。
本章は歴史や国土に関する質問に答えている。

第七章「「老い」という難問」
「老い」は人間として生きている以上、誰にも免れることができない。本章では老いに対する不安について答えている。

人は誰しも悩みはつきものである。悩みによっては永遠に解決できないようなものもあり、それをあたかも禅問答のごとく考え込むこともある。本書は哲学的に解いているのかどうか疑問であったが、禅問答するような悩みを解決していることは確かである。

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