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外交

韓国愛憎-激変する隣国と私の30年

日韓関係について、昨今では鳴りを潜めているが、かつては盛んに議論されるほどだった。もちろん後述の歴史認識問題などが発端となることがほとんどであったが。そもそも「歴史」と考えると、「日韓」というよりも、むしろ日本と「朝鮮半島」と言う方が適当かも知れない。 さて本書である。本書は1990年代以降あった「日韓関係」の歴史を著者自身の観点から紐解いている。 第1章「希少価値の韓国研究者―1990年代初頭」 […]

カラー版 王室外交物語 紀元前14世紀から現代まで

6月2日、イギリスのエリザベス女王が即位70周年を迎え、記念行事が実施された。イギリス、もといイングランドの王の中で最も在位の長い君主であり、世界的に見ても、日本の昭和天皇、タイのラーマ9世、スワジランドのソブーザ2世などごくわずかである。 イギリスには女王を始め王子・王女などの「王室」があり、海外において「王室外交」も存在する。日本では天皇陛下をはじめとした皇室があり、皇室を通した外交を「皇室外 […]

バターが買えない不都合な真実

料理をする人にとってバターは重要なものなのだが、そのバターが数年前から買いづらくなっている。その理由としてバターを1ケース買うだけでも400円もしており、なおかつ1人1ケース限定といった制限まで設けられている。しかしなぜバターが買いにくくなっているのか、そこには農業の衰退というよりも輸出入の事情があるという。それは農業に限らず、外交にも大きくかかわってくるのだが、そのかかわってくる要素について取り […]

プロトコールとは何か 世界に通用する公式マナー

本書のタイトルを見てふと思いついたのが「プロトコル」である。そのプロトコルはシステム的な部分における「規約」「定義」を指しているのだが、もっと広い意味でいうと「儀礼」や「原案」そのものを指している。 では本書で取り上げる「プロトコール」とはどこに違いがあるのか、簡単に言うと「―」があるかないかの違いである。簡単に言うと意味は全く一緒でマナーや儀式のことを表している。それを極めることとなると世界にお […]

ロシアの論理―復活した大国は何を目指すか

ロシアは今となっては先進国の一つであり、大国の一つとしても挙げられるようになった。その挙げられるようになった要因として2000年からウラジミール・プーチンが大統領になってからのことである。そこでロシアはどのような変化を遂げていったのか、内政や外交、経済などの角度から考察を行っている。 第一章「内政―与えられた職務に専念せよ」 大統領としての権威として行っていくために内政をどのようにしていったのか、 […]

20歳からの社会科

社会科の授業と言うと小中学校の授業を連想してしまう。高校以降になると「現代社会」や「日本史」「世界史」など多岐にわたり、「社会科」と言うような科目が無くなるからである。しかし「社会科」はこれからの社会を見据え、変えて行くために重要な要素であるために、本書の著者たちがこれからの日本を担う20歳の方々のために、今の日本の現状と対策をわかりやすく解説している。 第1章「高齢者の意見が通りやすい国」 今の […]

ヴィクトリア女王―大英帝国の“戦う女王”

現在のイギリス女王であるエリザベス2世は今年の9月9日に、高祖母であるヴィクトリア女王が持っていた在位期間を抜き、イギリス史上最長の君主となった。また最高齢君主もすでに2007年にエリザベス2世女王が塗り替えたのだが、塗り替える前の君主もまたヴィクトリア女王である。 かつて史上最高齢で、なおかつ史上最長の在位期間を持っていたヴィクトリア女王は、その在位期間、俗に「ヴィクトリア朝」と呼ばれるほどイギ […]

インド 第三の大国へ――<戦略的自律>外交の追求

人口で10億人以上もいる国は中国のほかにもう1国ある。それは「インド」。インドはアジアを代表した一国であり、これから大きく成長する可能性を秘めている国といえる。日本とはインド独立してから良好な関係を持っており、中国以上に緊密にすべき国の一つといえるのだが、インドにはどのような可能性があり、どのような課題を持っており、そして日本はどう接したらよいのか、本書はそのことについて取り上げている。 第1章「 […]

イスラムの人はなぜ日本を尊敬するのか

「イスラム」と言うとイスラム国やアルカイダなどイスラム原理過激派組織を連想する方も多い。時期が時期なだけかもしれないが、実際の所イスラム教は、他の宗教とは排他的のように見えて、宗派によってマイノリティがあると言えるといえる。もっと言うとイスラム教を主軸とする国々と日本は決して嫌悪ではなく、むしろ「尊敬」されているという。その一つの例としてイラクの独裁者だったサダム・フセインは明治天皇(特に日露戦争 […]

ユーラシア胎動――ロシア・中国・中央アジア

かつては経済成長、あるいは発展の著しいところと言うと、日本や欧米諸国と言った所が中心だったものの、21世紀に入ると「BRICs」と呼ばれる国々が台頭してきた。その「BRICs」こそ、中国やロシア、インドなどユーラシア大陸がほとんどである(あともう一つは南米のブラジル)。他にも中東諸国、中でもドバイなどの新興国の経済発展も目覚ましいと言われており、ユーラシア大陸ではヒト・モノ・カネのいずれも沸き立っ […]