いつも目標達成している人の読書術

先日のセミナーでは講師であった丸山純孝氏の一冊である。丸山氏自身は書評サイトを4年半も運営しておりそれが継続した形で、「わらしべ長者」であるように出版にいたったという。本書は目標を達成する人のためのビジネス書の読み方について書かれている。

第1章「ビジネス書を読む目的を明確に」
目的を持ち行動をすることこそビジネス書の読む価値である。これは陽明学の根本である「知行合一」である。特に印象的なのはPart4の「自分の中に問いを持つ」ところである。特に私のブログではビジネス書に限らず様々な本の書評を行っている。実際に最新刊はほとんど取り上げず自分が読みたいと思ったもの、あるいは考えていることが書かれている本を選ぶ。「おすすめの本は?」と聞かれると相手は何について読みたいのかというのがわからない。それにどのような事柄について、もしくはこのジャンルについて極めたいけれどどういう本がいいのかと聞かれた方が答えやすくなる。これは結構共感できる。

第2章「欲しいビジネス書の見つけ方」
ビジネス書の見つけ方について書かれているが、ここで言及するところは書評を利用するところと図書館を利用するところである。私たちのような書評ブロガーについて本書ではこう書かれている。

「書評もレビューも基本的にはどこの骨とも知れない誰かが書いたものだ」(p.53より)

まさにそのとおりである。自分の読書間や人生観は違う。書評ブログで薦めた本は一応本屋で目を通すことにしている。その中で気に入った本があれば買うというスタイルをとっている。
図書館は私はよく利用している。ちなみにぶっちゃけトークであるが、東部ログで書評している本の中には図書館で借りたものも含まれている。たいがい研究関連の文献は普通の本屋に言っても手に入らない、手に入ったとしても5,000円以上するものが多いためほかに手に入れたい自分としてはとても手が出せないという弊害が生じる。そのため図書館を利用してこういった本を借りて読んでいる。私としても図書館はなくてはならない存在である。

第3章「本を読む時間を作る」
私の先輩や同僚には「読書できる時間がない」とか「勉強できる時間がない」とぼやく人がいる。私はいつもこう思う。それは「時間の使い方が下手」なのではないかと考えてしまう(例外もいるが)。いつも自分は「時間は作るもの」と考えているのでたとえば電車に乗っている時間や昼休み、あるいは歩いているときとかも勉強やオーディオブックによる読書もできる。

第4章「多読のすすめ」
よく「多読」という言葉を目にする。文字通り「本を多く読む」であるが成毛眞氏の「本は10冊同時に読め」が結構有名である本書で言う「多読」とは、

「一冊あたりにかける時間は少なくなる代わりに、たくさんの本を読む読み方」(p.94より)

速読と似ているように思えるが、速読と違うのが数多くの本を読むことの違いだろう。

第5章「アウトプットのすすめ」
おそらく本書の中でもっとも大きなウェイトを占めているだろう。読書をインプットとするならばではアウトプットはどうするべきかである。その方法のひとつとしてブログやメルマガによる書評がある。いまでは数多くの書評サイトがあり、私もその一人である。アウトプットすることにより自分が呼んだ記憶を定着化させ、さらにブログやメルマガに書くことによってその本や自分の感想を相手に伝えることができる格好のツールである。何度も言うが私自身書評を始めたきっかけは備忘録としてはじめたことである。それから約1年半続いているから自分でも驚きである。

第6章「目的・夢を達成するために」
「好きなもの(こと)こそ上手なれ」という言葉がある。当然私が好きなのは読書と勉強である。その中で得るものも多く、セミナーを受けることによって人脈を広げることができる。ただ財布の中身が寒くなるのが玉に瑕だが。

第7章「役に立つお勧めのビジネス書」
ここでは丸山氏自身が薦めるビジネス書を紹介している。
読書というのは奥が深い。目標もあるなしにかかわらず目標自体も十人十色である。またビジネス書にもブログによって様々な読み方があって面白い。またもうひとついえるのが書評も例外なく「進化」するものである。本書を糧にしてブログを進化することもまた、ひとつと言えよう。