MONTH

2008年12月

いつも目標達成している人の読書術

先日のセミナーでは講師であった丸山純孝氏の一冊である。丸山氏自身は書評サイトを4年半も運営しておりそれが継続した形で、「わらしべ長者」であるように出版にいたったという。本書は目標を達成する人のためのビジネス書の読み方について書かれている。 第1章「ビジネス書を読む目的を明確に」 目的を持ち行動をすることこそビジネス書の読む価値である。これは陽明学の根本である「知行合一」である。特に印象的なのはPa […]

大川周明の大アジア主義

大川周明という人をご存じだろうか。大川周明は戦前、及び大東亜戦争中に活躍した思想家であり、民間人として唯一A級戦犯として起訴された人である。本書が大川周明の生涯とその思想について書かれている。大川周明というと「日本二千六百年史」や「「米英東亜侵略史」を読む」で取り上げているため詳しい歴史は省くとして、ちょっとブログの記事を読み返して訂正しなければならないところがあった。「日米開戦の真実 大川周明著 […]

科学コミュニケーション論

科学と言うものがあるが、皆さんは科学についてどう思っているだろうか。私自身「科学」は結構好きである。ただし「科学」を好きになったのは大学生の時でようやく自由に勉強できた時からだ。 しかし、今の子供たちはどうか。というよりも今の教育はどうか。子供たちに科学について興味を持たせるような仕組みになっているだろうか。本書は科学に対してあらゆる問題について考察を行っている。今回は日本のことについてピックアッ […]

ウサギはなぜ嘘を許せないのか?

昨今企業では「コンプライアンス」というのがよく使われる。この「コンプライアンス」とは「法令遵守」と呼び企業は法令を順守を念頭に置いて健全な経営を求めるというのが「コンプライアンス」の狙いである。しかし昨年は食品偽装事件、もっと前になると「ライブドア」や「村上ファンド」のことを考えるとこの「コンプライアンス」意識というのが日本は欠如しているのかとも考えてしまう。もっとも諸外国のことも考えてみると「コ […]

適当論

私は「適当」という言葉が前まで非常に許せない単語であったことをよく覚えている。簡単にいえば何が何でもきちんとやらなければ気が済まない性格である(今でもその名残は残っているかな)。ではこの「適当」というのをちょっと辞書で引いてみる(当然「goo辞書」より)。 (1)ある状態・目的・要求などにぴったり(合っていること。ふさわしいこと。また、そのさま。相当。 (2)その場を何とかつくろう程度であること。 […]

重罰化は悪いことなのか 罪と罰をめぐる対話

この頃凶悪犯罪のニュースが後を絶たない。この度に「厳罰化」というのが叫ばれているが、はたしてそれが犯罪の抑止力になるのかというと必ずしもそうではない。これまで何度も刑法の改正により刑が重くなり、裁判も被害者感情を考慮して重罰化してきたがそれでも犯罪件数は目に見えるほど減っていない。ではこの重罰化はいいことなのか、悪いことなのかについて藤井誠二氏が対談形式で解き明かす一冊である。 Ⅰ.「殺された側の […]

手帳 Hacks! 仕事と手帳を200%拡張するLifeHacks

年末と3月末にかけては手帳といった話題が多くなる。今回はハックスシリーズの手帳に関する本を紹介する。 手帳 Hacks! 1:どんな手帳がほしい? 手帳とはいってもたくさんの種類がある。ポケットに入るくらいの手帳だとか、ノート大の手帳もあれば、2週間で終わる手帳…挙げてみたらきりがないほどである。私はこんな手帳を使っている。よく周りからは使いにくいんじゃないかと言われるが大学生の時分から使っていて […]

アキハバラ発〈00年代〉への問い

2008年6月8日、秋葉原が悲劇の舞台となった。その名も「秋葉原無差別殺傷事件」。 犯人は25歳の青年で、派遣での生活に苦しみ破れかぶれとなり、秋葉原でトラックを暴走し、さらにトラックから降りた後に包丁で数人を切りつけたという事件である。犯人は逮捕・起訴されたが現在抱えている日本の労働事情と心の闇が露呈した事件であった。 本書はこの「秋葉原無差別殺傷事件」について迫っている。 この事件について私の […]

うまくいかないのが恋

人は誰しも恋をしたこと、もしくは恋心をもったことがあるだろう。 私自身は何度か恋心を持ったり、相手がわから恋心を持たれたりしたことはあった。 でもそれから恋愛に発展したことは1度もなかった。 恋愛というのは難しい。 表題のとおり「うまくいかない」。 ただ成就したときにはこれ以上ない喜びとなる。 人は誰しも恋をしたがる。それは強かれ弱かれ、相手がリアルであれバーチャルであれ。 その中でどのように恋を […]

ネット右翼とサブカル民主主義

私が書評を始めてまだ間もない時は新書が中心であった。そして徐々にネット右翼とかに興味を持ち始めてそういった関係の本や歴史本にシフトしていったことをよく覚えている。今となっては歴史本は変わらないのだがネットとかからビジネス本の書評に変わった。月日が経つのは恐ろしいもので、これからどの本を書評の中心になっているのかわかったものではない。本書を手に取ったのはいままでどういったことを書いたのかを思い起こし […]