株式会社イー・プランニング 須賀様より献本御礼
仏教が日本に伝来をしたのは今から1500年前、欽明天皇の「戊午年」に百済の聖明王から仏教が伝来したとされている(「仏教公伝」による)。しかしこれはあくまで一説であり、552年説も存在する。これは「日本書紀」にて記載されている。
あれから約1500年経つが多数の宗教を持つ日本で今も仏教の息吹は至る所に存在する。
本書は読経によって脳が変わるというものであるが、日本人にとって馴染み深いからでこそ脳の変化が起こるのではないかと思う。
では実際にどのような変化が起こるのだろうか、どのように行った方がよいのかについて見てみよう。
第1章「脳がスッキリ! 悩みも消える「読経」の効果」
「読経」は「お経」を読むことであるが、通常は寺の住職が仏教の教えを伝える・学ぶ為に、供養や修行の場で読むものであるが、これが脳の活性化につながるのだという。科学的な研究でも「読経」が注目を集めているが最初にも書いたとおり、飛鳥時代から取り入れられた宗教であるため、馴染み深いという印象が強い。とはいえα波や1/fのゆらぎなどが出て、瞑想と同じような効果があるというのは初めて聞く。
第2章「心と体を強くする「プチ読経」のススメ」
元々は仏教の教えを学ぶものと第1章で言ったが、その中で私たちが生きて行くにあたってのエッセンスを学ぶことができるのも「読経」にある魅力の一つである。
本章にはほかにも仏教徒などの「宗教者」がなぜ長生きをするのかについても言及をしている。
第3章「朝10分の「プチ読経修行」を始めよう」
さて、いよいよ実践編であるが、プチ修行として座り方、道具、そしてやり方に至るまで網羅されている。
第4章「いよいよ「プチ読経」にチャレンジ!」
「プチ読経」で使う「お経」をそろえている。挙げてみると、
・「開経偈」
・「般若心経」
・「観音経」
・「延命十句観音経」
・「光明真言」
がある。
第5章「運を良くする仏教の「生き方ルール」」
「人生において大事なことはすべて仏教に教わった」という本が出そうな気がするのは私だけであろうか。
仏教での教え、もとい釈迦の教えは人生における「悩み」「苦しみ」から解放するためにある。そのためには教えを学ぶのと同時に、座禅など「修行」によって磨かれる。
「プチ修行」において癒しや脳の活性化を行うのも一つであるが、そこから「仏教」とは何なのかを学ぶ良い機会であると考える。「プチ修行」だけにとどまらず仏教そのものを学べば、直接的ではないものの、生きて行くに当たり、ビジネスを行うに当たってのヒントを得ることができる。本書はその入り口にあたるのかもしれない。